2009年9月12日
「科学と社会」意見交換・交流会とは、「科学と社会」をテーマに、
毎回、各界から多彩なゲストを迎え、宮城の日本酒を交えながら(※)、
ざっくばらんに議論するニュータイプのサイエンスカフェです。
※今回は、高校生も参加するため、宮城の日本酒は出ません。ご了承下さい。
「科学と社会」にご興味がある方なら、どなたでもご参加いただけます。
第5回目となる今回は、東北大学電気通信研究所(略して通研)との共催となります。
所長の矢野雅文さんをゲストに迎え、10月10日(土)15時~、通研にて開催予定です。
「科学と社会」についての捉え方は、立場によって異なります。
議題は、ゲストが「科学と社会」をどのように捉えているのかからスタートし、
その切り口から、ゲストと参加者で活発な議論を行います。
矢野さんは、「生きていることとは何か?」
特に「生命システムの情報原理」に
興味を持って研究している方です。
矢野さんからの切り口は、下記の通り。
「科学と社会」は今、大きな曲がり角に来ている。
科学が社会に占める割合が非常に大きくなり、
科学技術なしに現代社会は成り立たなくなった。
そもそも科学技術のあり方は人間がコントロールするべきことで、
科学技術のウェートが小さかったときはそれが可能であった。
しかしながら科学技術のウェートが大きくなると、
社会における人間の諸活動に対しても科学技術の方法論を適用するようになった。
科学技術が成り立つ前提を超えた存在である人間の活動に
科学技術の方法論を適用したために、様々な問題が生じている。
それを解決するには、両者の違いを認識して科学技術を用いることと、
生きている人間を取り込んだ科学技術を創ることが必要になるであろう。
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大草 芳江
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2009年9月12日 23:35
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