「ワイヤレスビジネスセミナー in sendai」を取材しました
財団法人仙台市産業振興事業団理事の吉村さんからご案内いただき、
本日は、「ワイヤレスビジネスセミナー2009 in Sendai」を取材しました。
ワイヤレス技術に関する国際シンポジウム「WPMC'09」の仙台開催に併せて開催されたもので、
ワイヤレス技術をテーマに、日本やIT先進国フィンランドの企業による講演が行われました。
そもそもなぜワイヤレスなのかについては、記事をご覧いただくとして、
ここでは、そもそもなぜフィンランドなのか、についてご紹介したいと思います。
仙台市では、フィンランドのオウル市と、産業振興の連携協力協定を結んでいます。
北欧におけるオウル市の位置 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オウル市は、人口13万人(規模は国内第6位)で、
フィンランド北部(北極圏まで140km)の中核都市。
携帯電話で世界的なシェアを誇る「ノキア」をはじめ、
800以上のハイテク企業がオウル都市圏に進出しているそうです。
オウル市は、ハイテク産業の集積地として知られる町へと
変換を遂げた成功例として、世界的に有名な都市のよう。
オウルの取組みなどを、新しいビジネスのきっかけにしてもらい、
仙台・東北の産業振興を図ることが、協定のねらい。
これらのバックボーンには、フィンランドが長年にわたって、
「教育」と「科学」に重点を置いてきたことがあるとのこと。
「教育」や「科学」を切り口に社会を可視化することを目指す
この『宮城の新聞』でも、ぜひオウル市へ取材に行きたいものです。
こちらは、ソリューションスペース社・最高経営責任者のヤアッコ・ヴィラさん。
記事には全て盛り込めなかったのですが、ヴィラさんはインタビューにて、
「日本人はまず技術に焦点を当てるが、技術だけでなく
ユーザ体験(user experience)も考えることが、この先ますます重要になる。
だからこそ日本の中高生には、人間行動をよく勉強して理解したことを
新しい製品やサービスへと変える力をつけてもらいたい」と強調していました。
こちらは、オウルイノベーション社・副社長のオッリ・ロイトイノヤさんです。
ロイトイノヤさんは、日本の中高生に対するメッセージとして、
「日本の若者達は、世界的に見ても、技術的な機会に恵まれている。
だからこそ技術に興味を持ち、自ら働き掛けてもらいたい。
将来、新しいイノベーションが生まれることを願うし、
あなた方はそれを可能にすることができるはずだ。
フィンランドのオウルで、将来、皆さんとコラボレーションできる日を楽しみにしている」
と話していました。
ノモボク社(東京都新宿区)最高経営責任者のパシ・ニエミネンさんです。
ニエミネンさんのコメントは、記事中にまとめてありますので、そちらをご覧下さい。
ジークルー(福島県会津若松市)代表取締役社長の佐々木陽さんです。
佐々木さんは仙台二高出身とのことで、これを読んでいる後輩の方も多いのでは。
佐々木さんのコメントは、記事中にまとめてありますので、そちらをご覧下さい。
ウィルコム(東京都港区)次世代事業推進室の吉田孝志さんです。
個人的には、携帯電話の電磁波が気になるこの頃、PHSの低電磁波に興味があります。
吉田さんからのコメントも、記事中にまとめてありますので、そちらをご覧下さい。
イートス(仙台市青葉区)営業部の小笠原大輔さんです。
「新しい技術よりも、今ある技術を活用して、新しい運用を提案する」スタンスで、
「災害時メール配信システム」の運用を、間もなく開始していくそうです。
小笠原さんからのコメントも、記事中にまとめてありますので、そちらをご覧下さい。
こちらは、「WPMC'09」の世話人を務めた、東北大学工学部教授の安達文幸さんです。
安達さんは37年程前からずっと、ワイヤレスの研究を続けているそう。
安達さんは、「ワイヤレスは無限の可能性を秘めている。
ぜひ中高生の皆さんにも、その可能性に挑戦して欲しい」と話していました。
左から、財団法人仙台市産業振興事業団理事の吉村さん、
ノモボク社(東京都新宿区)最高経営責任者のパシ・ニエミネンさん、
オウルイノベーション社・副社長のオッリ・ロイトイノヤさん、
同じくオウルイノベーション社マネージャーのカリ・ランペラさんです。
フィンランド語では、写真撮影の掛け声「はい、チーズ!」を、
「Muikku(ムイック)」と言うのだ、と教えてもらいました。
ちなみに「muikku」とは、ワカサギに似た、小さな淡水魚なのだそう。
インタビュー後、ご一緒させていただいたのは、「仙臺居酒屋 おはな」。
夜に美味しいお酒を頂いて以来、ランチなどでも、しばしば利用しています。
やはり宮城に来たからには、宮城の美味しいお酒を飲んで頂けると嬉しいです。
(写真は、伯楽星の純米大吟醸をテイスティング中)
フィンランド語で「乾杯」は、「Kippis.(キーピス)」と教わりましたが、
「乾杯」+「Kippis」=「キーパイ」で、日本とフィンランドの融合なのだ、とのことです。
以前、スウェーデンのデモクラシーについてスウェーデン人のマグナスさんと対談したとき、
スウェーデンの選挙では、支持する政党がない場合、
なんと、「ドナルドダック」に投票することができる、と聞きました。
※なぜ「ドナルドダック党」があるのかは、対談の記事をご覧下さい。
フィンランドにも同じようなしくみがあるのかどうかを尋ねたところ、
同じような意味で、「サンタクロース党」なるものが存在するそうです。
フィンランドらしいネーミングセンスだなぁ、と感激しました。
ただ、正直に申し上げますと、今回も楽しくお酒を飲んでいたためか、
途中から、記憶が少々曖昧なのが悔やまれるところです。
フィンランドの社会や教育、そして科学のこと、
フィンランドの方に、もっと詳しく聞けば良かったなぁ・・・と後悔。
なかなか反省を活かせず。精進せねば。
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