仙台市教育委員会と、(社)発明協会宮城県支部を取材しました
これから教育の何が変わり、何が変わらぬままなのでしょうか。
『宮城の新聞』では、教育の今とこれからを探るべく、
「教育って、そもそもなんだろう?」をテーマに、
【教育】に関する様々な人々をインタビューする特集を行っています。
本日は、仙台市教育委員会の学校教育部を訪ねました。
左から、参事の庄子さん、部長の菅野さん、課長の堀越さんです。
テストの点数を上げるといった目先の学力ではなく、
社会で生きる上で必要な力を育成しようと、仙台市教育委員会は今年3月、
抜本的な学力向上策として『確かな学力育成プラン』を打ち出しました。
教育現場の現状を前提として策定されたと言う『確かな学力育成プラン』。
その策定までのプロセスを聞くことで、教育長の荒井さんという「人」から、
教育の「今」を探るべく、インタビュー取材をした結果を、こちらに公開しています。
仙台市教育委員会 教育長の荒井崇さんに聞く:
「確かな学力育成プラン」って、そもそも何ですか?
教育長から全体像を伺ったので、これから少しずつ、現場を取材したいと考えています。
全国的にも注目されているという、仙台市の『確かな学力育成プラン』。
その現状について、本日は、事前取材をさせていただきました。
仙台市では、地域の大人が職業体験の受入などを通じて、子どもの自立を促す
「仙台自分づくり教育」を、ひとつの重要な柱として、推進しています。
仙台市教育委員会でも、ひとつの「職場」として、中学生を受け入れたそう。
中学生からは、「少人数制には反対。大人数制の方が、多様な意見を聞けるから」
などの意見も飛び出し、職員らを驚かせる一幕もあったとか。
自分が小中高の頃を思い返してみると、
常に子どもは「与えられる」側で、大人は「与える」側、という固定された関係性でした。
すると、そもそもなぜそこにそれがあるのか、という大前提がなかなか見えず、
「与えられる」ことが当然と思い込み、どうしても受身の姿勢になりがちに。
単に「与えられる」側だけではないところから、中学生はどのようなことを感じたのか。
そこから見える、教育の「今」とは何なのか。10月頃、改めて取材に伺う予定です。
こちらは、高校教育改革室室長の斎藤さんです。
昨年、全県一学区制導入に向け合同説明会を直接レポートした際、一度ご挨拶をしていました。
『宮城の新聞』でも取材させていただいた仙台青陵中等教育学校にて、
10月31日(土)、英語と数学の公開授業があるそうです。
教育って、そもそも何だろう?:仙台市立仙台青陵中等教育学校・校長の渡辺尚人さんに聞く
「土」作りからの発想で、知性・感性・意志のバランスが取れた人間の育成を目指す
斎藤さん曰く、「少ない英単語で、いきいきと議論する生徒達の姿は一見の価値あり」とのこと。
校長の渡辺さんが話していた教育のあり方を、如何に具現化しているのか。
ぜひ現場へ取材に伺いたいと思います。
ところ変わって、こちらは社団法人発明協会宮城県支部の佐藤さんです。
佐藤さんからは、東北大学の「高度技術経営人財キャリアセンター」
(現:「高度イノベーション博士人財育成センター」)などについて、お話を伺ってきました。
若手研究人材(大学院博士後期課程の学生や博士号取得後5年間程度までの研究者)が、
狭い学問分野の専門能力だけでなく、国際的な幅広い視野や産業界などの実社会のニーズを
踏まえた発想を身に付けることを支援するもので、佐藤さんも講師として携わったそう。
佐藤さん曰く、「5年、10年先の目標を設定し、それを意識することが大切」とのこと。
「産業界などの実社会のニーズを踏まえた発想」とは、まさにこのことなのだなと思いました。
ところで、『宮城の新聞』でも一度ご紹介をさせていただいた、発明協会主催の
「みやぎ発明くふう展・未来の科学の夢絵画展」は、締切日が9月25日(金)と間近。
科学と言うと、客観的で論理的というイメージがありますが、それはあくまで結果であって、
その出発点は、個人の主観的な発想がなければ、はじまらないもの。
その出発点である主観的な発想を、形にするコンクールです。
小中学生の部だけでなく、高校や学生の部、教職員の部、一般の部(企業・個人)もあるそう。
皆さんも、ぜひチャレンジしてみては。
詳しくは、こちらのページをご覧下さい。
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