謹んで新年のご挨拶を申し上げます(2012年)【追記】瑞鳳殿「新年拝礼式」に行きました
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は『宮城の新聞』をご愛読いただきまして、誠にありがとうございました。
自分の足で立ち、自分が価値だと思うことを社会に提供することで生きていきたいと
起業してから、おかげ様で7年目、『宮城の新聞』は4年目を迎えることができました。
これからも、「科学って、そもそもなんだろう?」「教育って、そもそもなんだろう?」
「社会って、そもそもなんだろう?」を主なテーマに、それらをつくる「人」の思いや
試行錯誤する「プロセス」を可視化・共有化する媒体として機能することを通じて、
知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて、少しでも貢献できるよう、
精一杯努力していきたいと存じます。今後ともご愛読いただければ幸いです。
末筆ながら、皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2012年1月 FIELD AND NETWORK 取締役 大草芳江
<おまけ>
今年はハンコ彫りに初挑戦しました
寅年から年賀状をALL手書きにしていますが、辰をうまく描ける自信がなかったこともあり、
今年は、消しゴムを使ったハンコ彫りに初挑戦しました(一度やってみたかったのです)。
まずは、濃い鉛筆でイラストを書きます。
次に、消しゴムにイラストを押し当てこすって写した後、油性ペンでなぞります。
(この時、あまり細いペンでなぞらない方が、後々削りやすくなると思います)
カッターと彫刻刀を使って、白い部分を削っていきます(途中で逆にしないよう注意)。
カッターで輪郭をなぞった後、輪郭が終点になるよう彫刻刀で削るのがコツだと思います。
できあがり。肩と腰は痛くなり、「もしかすると手書きのほうが早かったのでは・・・?」
と疑うくらいに時間がかかってしまいましたが、それでも完成して、嬉しかったです。
しかし、量産体制までには、まだまだ遠そうです・・・(送れてない方、すみません・・・)
【追記】
今年もお正月は、仙台藩祖・伊達政宗の霊屋(おたまや)「瑞鳳殿」に出かけました。
元旦や新年拝礼式など特別な日は、瑞鳳殿本殿のご開帳となり、
普段は見ることのできない、伊達政宗の御木像を見ることができます。
ご開帳した瑞鳳殿本殿
毎年、大晦日から元旦にかけての元朝詣り(参拝料無料)で行くのですが、
今年は、「新年拝礼式」を見るために、2日に瑞鳳殿を訪れました。
「新年拝礼式」がちょうど終了した頃のようす
「新年拝礼式」とは、伊達家当主、殉死者後裔会、仙台藩志会など
仙台藩ゆかりの方々が裃姿で参列し、伊達政宗公へ新年の拝礼を行うもの。
(自分の到着が遅くあまり見れませんでしたが、10:50頃から裃行列もあったようです)
瑞鳳殿は、桃山様式の遺風を伝える豪華絢爛な廟建築として、
1931年、国宝に指定されましたが、1945年の戦災で惜しくも焼失してしまいました。
現在の建物は1979年に再建されたものということです。それでも見応えがありますね。
(写真にはあまり写っていませんが・・・)よく見てみると、お馴染みの獅子だけでなく、
他の動物も、「阿吽(あうん)」の対になっていて、それを見つけるのもおもしろいです。
※口が開いている方が阿形(あぎょう)、閉じている方が吽形(うんぎょう)です。
伊達家家紋「竹に雀」
よく見てみると、伊達家家紋で有名な「竹に雀」の雀も、阿吽の対になっていますね!
そもそも「阿吽」とは、仏教の呪文の一つで、宇宙の始まりと終わりを表す言葉らしいです。
ここに、何かひとつの世界観を表現しているのでしょうか。気になりますね。
瑞鳳殿の旧・竜頭瓦
焼失せずにかろうじて残っていた、瑞鳳殿の旧・竜頭瓦も、本殿の横にありました。
※現在の竜頭瓦(この竜も阿吽の対!)は、2001年の改修で復元されたものです。
この竜を、今年の年賀状のモチーフにすれば、粋だったかな・・・。
やはり、日頃からアンテナを広げておくことが大切ですね。
2代藩主・忠宗の霊屋「感仙殿」と、3代藩主・綱宗の霊屋「善応殿」は奥にあります。
お正月なので、門松が飾ってあったのですが、縄の結び方も、何だか特殊な気がします。
きっと意味があるのでしょうが、どんな意味があるのでしょう?気になることがいっぱいです。
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鉄休 (2012年1月11日 20:34)
門松の縄の結びの意味ですよね。
これは植木職人さん、いや匠の「智恵の輪」ですね。
上から「雀」、「三枚笹」で伊達家の家紋「竹に雀」を表しています。
そして一番下は「梅結び」、つまり春を呼ぶ縁起の良い「梅の花」です。
これで松竹梅が揃いました。
下の縄巻にも梅結びがあるように見えますが、この画像では不明です。
わざわざ三段目に「梅・結び」を持って来たところが実に憎い演出だと思います。
「結び」は、「ムスヒ」で、ムスは「苔の“生す”まで」の「生す」です。
そこから「千代に八千代に」と連想を引き出し伊達家の長久の繁栄の願掛け、と読めます。
さらに「千代」は「仙台」にも掛かりますから、「うーん、さすが」と、センスの良さを感じさせられますね。
さすが伊達の職人の心意気と言ったところでしょうか。
ちなみに「ムスヒ」の「ヒ」を「霊」と見做せば、「結ぶ」ことにより霊の離れることを防ぐことで不死(長寿)を意味し、「ムス」を生と見做せば、再生の願いも掛けていると解けます。
脱線ついでに書きますと、「縄」は、「ナワ、ナギ」で「蛇(龍)」であり、水神大蛇信仰も併せ持っています。
竜頭瓦は、深い意味を持ちますが、そのひとつの意味として水神としての火防の役を担っています。が残念ながら役割を果たせなかったようですね。
門松は、冬の死を受け容れ、再生の春の待つ、生命の循環を司る歳神を迎えるもの。
東北沿岸部の皆様に、良き春の到来を、と祈らせていただきます。
大草 芳江 (2012年1月19日 13:46)
鉄休様:
いつも含蓄深いコメントどうもありがとうございます。門松の縄の結びの意味について、なるほど、そのような意味がいろいろ考えられるのだな、と大変興味深くコメントを拝見いたしました(ちなみに縄結びは合計3つでした)。さらに来年の年賀状のヒントまでいただいたような気もしています。きっと門松に限らず、身のまわりのいろいろなものごとには、いろいろな意味があるのでしょうね。私も「なんでだろう?」といろいろなものにリンクをかけながら、いろいろなことを想像していきたいと思います。これからも「宮城の新聞」をご愛読いただければ幸いです。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。