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2016年 12月 11日 (日)

ワイヤレス活用し新ビジネスチャンスを 仙台でセミナー

2009年9月9日公開

アエル(仙台市青葉区)で7日、開催された「ワイヤレスビジネスセミナー」のようす

 無線技術による新しいビジネスチャンスを探ろうと、仙台市産業振興事業団などは7日、「ワイヤレスビジネスセミナー」をアエル(仙台市青葉区)で開催した。無線技術を活用したアプリケーション開発について講演があった後、無線技術を用いた最新の取組み事例などを日本やIT先進国フィンランドの企業が紹介した。

 総務省の試算によると、無線市場の市場規模は現在の25.3兆円から、2020年には約3倍にあたる80.4兆円に拡大。特別講演を行ったソリューションスペース社(フィンランド・オウル市)最高経営責任者のヤアッコ・ヴィラさんは「ワイヤレスにできるものは何でも、将来ワイヤレスになる。そこに大きなビジネスチャンスがある」と話す。

 仙台市と産業振興の連携協力協定を結ぶフィンランドのオウル市は、「Most wireless city in the world(世界で最もワイヤレスなまち)」を掲げる無線技術の先進的地域。携帯電話で世界的なシェアを誇るノキア社など、情報通信技術産業の集積で世界的に著名なオウル市との連携により、仙台市は在仙企業の国際化・高度化を図っている。

仙台市産業振興事業団理事の吉村洋さん

 仙台市産業振興事業団理事の吉村洋さんは、「これまで机上にあったコンピュータが手の平に載り、コンピュータを意識しないデバイスで、どこでも・だれでもインターネットを楽しめる時代がやってくる。自分の手の平の上で、自分がやりたいことができる時代に、ぜひ知恵を発揮してもらいたい」と話していた。


講演者に中高生へのメッセージを聞いた。

◆自分が得意なことを大切に
 ジークルー(福島県会津若松市)代表取締役社長の佐々木陽さん

ジークルー(福島県会津若松市)代表取締役社長の佐々木陽さん

 2010年から2020年にかけて、インターネットは劇的に変わる。2020年には世界中の人々が、携帯電話の代わりにスマートデバイスを手にし、いつでもどこでも情報へアクセスできるようになる。便利な世の中を実現しようと真剣に考えた、若いエンジニア達の努力が、今日のIT業界をつくった。例え経営のことがわからなくても、何か世の中を便利にすることを真剣に考えれば、結果的に儲かる。そのためには、得意な分野を見つけることが大切。日本の中高生も、自分が好きな分野を見つけて、ぜひIT業界に参加してもらいたい。

◆日本人もオープンソースに参加を
 ノモボク(東京都新宿区)最高経営責任者のパシ・ニエミネンさん

ノモボク社(東京都新宿区)最高経営責任者のパシ・ニエミネンさん

 これからのソフトウェア開発で最も大切になることは、グローバルなオープンソースを本当に理解すること。オープンソースが、開発をさらに進めていくための良い土台となり、そこに大きなチャンスがある。ヨーロッパやアメリカをはじめとする世界中の国々が行っていることだが、日本人は現時点でその機会を逃している。ぜひ中高生の意欲を刺激してもらい、日本人にもオープンソースに参加してもらいたい。

◆人間行動よく理解し、新サービスに変える力を
 ソリューションスペース(フィンランド・オウル市)最高経営責任者のヤアッコ・ヴィラさん

ソリューションスペース社(フィンランド・オウル市)・最高経営責任者のヤアッコ・ヴィラさん

 日本人はまず技術に焦点を当てるが、技術だけでなくユーザ体験(user experience)も考えることが、この先ますます重要になる。だからこそ日本の中高生には、人間行動をよく勉強して理解したことを、新しい製品やサービスへと変える力をつけてもらいたい。



◆技術に興味持ち、自ら働きかけて
 オウルイノベーション(フィンランド・オウル市)副社長のオッリ・ロイトイノヤさん

オウルイノベーション社(フィンランド・オウル市)・副社長のオッリ・ロイトイノヤさん

 日本の若者達は、世界的に見ても、技術的な機会に恵まれている。だからこそ技術に興味を持ち、自ら働きかけてもらいたい。将来、新しいイノベーションが生まれることを願うし、あなた方はそれを可能にすることができるはずだ。フィンランドのオウルで、将来、皆さんとコラボレーションできる日を楽しみにしている。


◆自分のチャンス インターネットで見つけて
 ウィルコム(東京都港区)次世代事業推進室の吉田孝志さん

ウィルコム(東京都港区)次世代事業推進室の吉田孝志さん

 インターネットは、誰の目の前にもあるチャンス。回転寿司に例えて言うならば、これまで自分が食べたことがないネタにも手を出すような姿勢が、東北の人にはもう少し必要。手を出して失敗することもあるが、若いうちは萎縮するな。ただしインターネットは、いろいろな情報を知るチャンスではあるが、そこに心を奪われ過ぎると、お金などの大切なものが外へ出ていってしまう危険性がある。情報を収集するだけでなく、自ら情報を発信することで、自分のチャンスを見つける機会をつくれると良い。

◆今ある技術を活用し、別の使い方を考える
 イートス(仙台市青葉区)営業部の小笠原大輔さん

イートス(仙台市青葉区)営業部の小笠原大輔さん

 技術と言うと新しいものに目が行きがちだが、すでに広く使われている技術で、今までになかった使い方を考えるだけで、社会に役立つことはまだまだたくさんある。今、当たり前に使っている技術で、別の使い方を考えてみることも良いのでは。実際にあるものをそのまま使うだけでなく、自分なりに考えて、社会に対して提案できるような力は、今後ますます重要になるだろう。

取材先: 仙台市産業振興事業団      (タグ:

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