東北関東大震災:宮城県富谷町、仙台市中心部、宮城県白石市、東北大学の状況について(仙台市地下鉄は一部再開)
全国報道されていない場所にいる人の安否を心配するご連絡を、
県外・国外にいる非常にたくさんの方々から、いただいております。
正確性は保証できないのですが、ご参考までに、私が確認した状況と、
私までご連絡をいただいた方からの報告を、下記の通り羅列します。
■宮城県富谷町
私の自宅がある富谷町は、依然として電気・水道・ガスの供給がストップしたままです。
家屋などの建物に目立った大きな被害はないですが(新興住宅地が多いエリアです)、
なかにはブロック塀などが崩れた家も、わずかではありますが、確認できました。
近隣小学校などは避難所として開放され、水や食料などの配給が行われています。
■仙台市中心部
水や食料の不足はもちろんのこと、燃料不足が大変深刻になってきています。
営業をしている僅かなガソリンスタンドの前は、1,2kmにも及ぶ長蛇の列ができています。
震災のため車中泊の方も多いですし、ガソリンがなければ物資もなかなか運ばれません。
さらにガソリン不足の長期化によって、今後の行動がかなり制約される恐れが出ています。
ただ幸いなことに、仙台市中心部では地下鉄や市バスの運行が一部再開されました。
これにより、私も徒歩+バス+地下鉄で弊社オフィス(仙台駅近く)まで辿りつけました。
なお、地下鉄五橋駅のトイレは使用可能でした(水も流れます)。
現在もなお仙台市中心部の一部を除き、電気・水道は止まったままです。
仙台市によると、ガスの全面復旧には3週間程度はかかる見込みとのことです。
さきほど仙台市青葉区一番町にある銭湯「かしわ湯」が本日15時より営業する情報を得て、
久々の入浴を期待して訪れましたが、14時半で燃料切れのため営業終了してしまいました。
オフィス近く(青葉区北目町)の餅屋さん『村上餅屋』や魚屋さん『旭屋』は営業していました。
余震は相変わらず続いています。消防車や救急車などのサイレンが常に響き渡っています。
■東北大学
私が外から大まかに確認しましたところ、青葉山キャンパスについては、
外壁が剥がれ落ちる程度の被害のように見られました。
しかし、基本的に学生の建物への立ち入りは禁止で、
研究室代表者の責任で出入りを制限するそうです。
以下、東北大学プレスリリースより。
1. 当分の間(4 月下旬頃まで)は、休校。
2. 3月25 日に予定されていた学位記授与式は、中止。
3. 後期日程の入学試験は、4 月上旬を予定。
4. 新入生受け入れは、例年通り。
5. 平成 23 年度入学式は、4 月下旬を予定。
■宮城県白石市(白石工業高校)
以下、宮城県白石市にいる知人(教員)からのメールです(一部抜粋)。
白石工業高校は、内陸なので津波の心配はない。
昨日学校は授業が休みだったけど部活で来てた生徒たちがいて公民館に連れていった。
その後、親が迎えに来れた生徒はわずかで、親と連絡が取れないまま教員が車に
便乗していった生徒もいれば、近所の同級生宅に今夜も泊めてもらっている生徒もいる。
親が学校や公民館に子供を探しに来たが行き合えなかったのもずいぶんいる。
校舎も一部壊れたし、再開の見通しも立たなそうだ。
自分のクルマも学校の崖っぷちに駐車してたから、
土砂崩れで斜めになって出せなくなってしまった。
どうせ乗れても今はガソリンが買えないので意味無し。
一般市民が遠くからボランティアに来ても、自分も立ち往生するだけだ。
コンビニやスーパーもまず営業していないし。
むしろアナログな八百屋さんの方が食糧を買える。
自分のアパートはゴミ屋敷風になったし電気と水が来てないが、
山岳部顧問のノウハウでなんとか食って寝ている。
夜はロウソク様々だ。星が異常によく見える。
こっちは電話がいまだにほとんど通じなくて、東京以西の人の方がむしろ連絡しやすい。
ドコモ以外の携帯はかなりのエリアが圏外だ。
電気が無いから、昔の黒電話ならまだしも、今の家電は完全アウトだ。
携帯も回線がパンク気味だし、そもそも相手の携帯の充電が尽きてる可能性が高い。
オレは手回し発電で充電できるやつをもってるから心配無いが。
東北はとにかく電気が足りない。電気があれば商店とガソリンスタンドが開く。
携帯がつながる。そうすれば人命救助ができる。とにかく電気が必要だ。
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