「IBM環境シンポジウム2010」取材記事&日本IBM橋本社長インタビュー記事を公開しました
先日、仙台市科学館で行われた日本IBMの「トライサイエンス実験教室」を取材した際、
IBMの多田さんから、「IBM環境シンポジウム2010」をご案内いただきまして、
8日、仙台国際センターで開催された本シンポジウムを取材してきました。
【宮城の新聞】トライする楽しさ味わって IBMが科学館で実験教室―仙台市
【記者ブログ】仙台市科学館で行われた日本IBMの「トライサイエンス実験教室」を取材しました
※本件について、IBMさんの社会貢献サイトに『宮城の新聞』もご紹介いただきました。
本シンポジウムは、「持続可能な社会の実現」に向けた産・学・官・民の協働推進を目的に、
日本IBMが2000年(東京)から毎年開催しているもので、今年は仙台での開催とのこと。
そこで、「環境」の切り口から、『宮城の新聞』テーマの一つ「社会って、そもそもなんだろう?」
を探るべく、全体セッション、環境教育授業、エコハウスツアーなどを取材してきました。
オープニングでは、日本IBM代表取締役社長の橋本孝之さんが、
テーマ「みんなで描こう、スマートな都市の未来」に沿って、20分間のスピーチ。
ITを使って、地球規模の課題を解決し、地球をより賢く(スマートに)していく、
「Smarter Planet」というビジョンについて、具体例も交えながら紹介。
環境問題のとらえ方が大きく変わることや、ITのポテンシャルなどを感じました。
続いて、村井嘉浩宮城県知事の基調講演。
「クリーンエネルギーみやぎ」の創造に向けて。
宮城県では、環境と経済が両立した「富県宮城」の実現を目指し、
地球温暖化対策と産業集積を、同時に追求するプランを進めている、とのこと。
平成23年度から導入される、『みやぎ環境税』についての説明もありました。
他県と違って、森林整備以外に用途を広く確保していることが特徴なのだそう。
「環境=森林保護」の発想にとどまらない、環境と人間の関係が大切な時代なのですね。
村井さんにも、大変お忙しいところ、コメントを頂戴することができました。
この場を借りて、御礼申し上げます。
そして、同時開催プログラムの「パワー・アップ環境教育授業」も取材しました。
こちらは、記事で詳しくご紹介しますが、IBMが開発した環境教育用3Dゲーム
「パワー・アップ(※英語サイトです)」内で、風力発電機の組立てを疑似体験した後、
その学びを活かし、実際に自分でも風力発電機をつくってみる、といったプログラムです。
条件と結果を対比しながら、実験結果とその要因を関連付けることができるよう、
風力発電機を作る前に、まずはゲームで仕組みを理解させるなどの工夫をしているようです。
ほかに、東北電力が社用車として導入した「プラグインハイブリッド車」
(家庭用電源で充電できる自動車)の展示などもありました。
東北大学環境科学研究科に今年3月、完成したばかりの「エコハウス」を見学するツアー。
例えば、雨どいを流れる流水のエネルギーや、エアロバイクをこぐ回転エネルギーなど、
「微弱なエネルギー」を回収し自分でエネルギーを「つくる」ことを体験することによって、
エネルギーの大切さに気づき、エネルギーを知らず知らずのうちに大量消費する
ライフスタイルの方を変えていこう、というコンセプトは、とても興味深かったです。
エコハウスは、これからどんどん進化していくとのこと。次の取材が楽しみです。
そして、日本IBM社長の橋本さんに取材を申し込んだところ、
ご快諾いただいた上に、別途インタビューのお時間まで頂戴することができました。
橋本さんにも、この場を借りて、改めて御礼申し上げます。
「IBM環境シンポジウム」全体の取材結果についてはこちら、
橋本さんのインタビュー記事については、こちらをご覧ください。
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