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記者・大草芳江が活動をつづります

2011年12月16日

東北大学WPI-AIMR本館の竣工記念式典にご招待いただきました(取材も)

カテゴリ:取材日記

12月7日に開催された、東北大学原子分子材料科学高等研究機構(WPI-AIMR)の
本館竣工記念式典にご招待いただき、私も(取材も兼ねて)出席させていただきました。

東北大学WPI-AIMRとは、日本に6つある世界トップレベル研究拠点の一つです。
材料科学(←東北大学の強み)を中心として、異分野を融合させ、新材料の研究開発から
応用まで一貫して取り組み、世界中から第一線の研究者が集結するような研究拠点の
形成を目指しているそうです。

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東北大学WPI-AIMRさんには、昨年度の『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』から
ご出展いただいており、また、今年初の試み「サイエンスデイAWARD2011」では、
同機構長の山本さんから「WPI-AIMR賞」を創設いただきました。

そして、「WPI-AIMR賞」は、東北大学工学研究科の畠山・金子研究室の皆さんが受賞。
その副賞として「WPI-AIMR新本部棟ラボツアー特別ご招待」があり、畠山・金子研究室の
皆さんが今回の式典にご招待されました。さらに私までご招待いただき、有難い次第です。

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東北大学WPI-AIMRの皆さんと、東北大学工学研究科畠山・金子研究室の皆さんです。

【関連事項】
◇学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2011
 「偏光板を使って材料の性質を調べてみよう!」(東北大学 WPI-AIMR)
◇学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2011
 「未来を拓く光輝くプラズマを触ってみよう!」(東北大学工学研究科 畠山・金子研究室)
◇サイエンスデイAWARD2011
 「WPI-AIMR賞」(東北大学 WPI-AIMR 機構長 山本嘉則)
◇学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2010
 「有機半導体でトランジスタをつくろう!」(東北大学 WPI-AIMR)
◇「宮城の新聞」 <特集>科学って、そもそもなんだろう?
 :東北大学WPI-AIMR機構長の山本嘉則さんに聞く
◇「宮城の新聞」 <特集>科学って、そもそもなんだろう?
 :東北大学工学研究科享受の畠山力三さんに聞く
◇【記者ブログ】東北大学「片平まつり2011」開催中、9日まで

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井上明久総長からの挨拶

記念式典では、機構長の山本さんが司会を務め、総長の井上明久さんの挨拶に続き、
元総長でJST顧問の阿部博之さん、文部科学省大臣官房審議官の戸渡速志さん、
WPIプログラム・ディレクターの黒木登志夫さんから、祝辞がありました。

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記念式典の様子

新本館の完成により、これまで片平や青葉山キャンパスに散在していた研究者たちが
一つ屋根の下に集結し、さらなる融合研究を推進する環境が整備されたとのことです。
ちなみに、当然と言えば当然なのですが、記念式典はすべて英語でした。
余談ですが、「〇〇先生」は英語で「Dr.〇〇」や「Prof.〇〇」でなく「〇〇-Sensei」なんですね。

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7月末に竣工した東北大学WPI-AIMR本館の外観

続いて、施設見学が行われました。完成した新本館の外観は、1925年から長い間、
東北大学片平キャンパスの顔として親しまれてきた、旧東北帝国大学工学部
金属工学教室のすだれレンガが、壊されることなく保存されているそうです。

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東北大学WPI-AIMR本館の内観

一方、内観はガラスを用いて現代的に仕上げることで、増築部分のボリュームをおさえ、
全体の印象を大きく変えることなく刷新されているそう。快適そうな空間で羨ましいですね。

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(WPIのミッションである)異分野融合研究のきっかけづくりとなるような、
研究者同士の交流を促進するための空間(交流スペース)もありました。

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くつろぎの空間でありながら、議論を深めることのできる空間を目指しているそうです。
さらに今後、論文作成のアドバイスなど、研究者を支援する機能も準備中なのだとか。

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交流スペースでは、数学と材料科学の若手研究者らが議論している場面にも遭遇。
東北大学WPI-AIMRでは、2011年3月から「数学」の視点を導入することで、
材料科学研究の新しい道筋づくりを始めているということです。

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WPIプログラムは、日本の大学のモデルづくりという意図もあるそうですから、
ここで良い成果が出れば、日本の大学もこんな風になるかもしれませんね。

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このほか施設見学では、計8つの研究室を見学させていただきました。
これまで取材させていただいた内容と少しずつ関連していることもあり、
どれも興味深く伺いました。

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こちらは、材料物理先端分光研究室(高橋グループ)です。
高橋研究室さんは毎年様々な賞を受賞されている関係で、私も毎年のように、
東北大学理学部物理系同窓会「泉萩会」HPの取材で、お世話になっています。

【関連記事】
平成21年度総会・講演会・懇親会(2011年10月29日)
新博士講演会と専攻賞授与式(平成22年度(2011年2月21日)
新博士講演会と新博士・専攻賞祝賀会(2010年2月23日)
新博士講演会と新博士・専攻賞祝賀会 (2009年2月19日)

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次いで行われた交流会では、元総長の西澤潤一さん(現・上智学院顧問)と、
WPIプログラムオフィサーの長田義仁さんから祝辞があった後、
関係者による鏡開きや、感謝状贈呈などがありました。

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ちなみに、施工業者さんへの感謝状贈呈式を外国人の方が「まるで相撲みたい」と
驚いた表情で見ていたので、「逆に、あなたの国ではどうですか?」と聞いたところ、
「ビジネスは、お金を払ったら、それで終わりだね」と話していました。
神様に感謝したり、職人さんに感謝したり(日本人は職人さんをリスペクトしています)、
日本人ならではの文化・風習というのも、このような時に気づかされますね。

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交流会では、東北大学理学部物理系同窓会「泉萩会」と「宮城の新聞」取材を兼ねて、
関係者の方(総長の井上さん、機構長の山本さん、物理系教授の谷垣さんと高橋さん)に
インタビュー取材を行いました。その他にも、いつもご担当いただいている東北大学
WPI-AIMRの池田さんはじめ、関係者の皆さまからいろいろなお話を伺いながら、
まさに「世界トップレベルの研究拠点をつくるんだ」という強い意気込みを、
肌身で感じることができたことが、私にとっても大変貴重な機会となりました。

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最後になりましたが、このような機会を与えてくださった、東北大学WPI-AIMRの皆さま、
そして、東北大学 畠山・金子研究室の皆さまに、この場をお借りしてお礼申し上げます。
どうもありがとうございました。

なお、詳しい取材結果につきましては、下記の記事をご覧ください。
【宮城の新聞】世界中の研究者が憧れる研究拠点へ/東北大学WPI-AIMR本館竣工記念式典
【泉萩会】イベントレポート:東北大学WPI-AIMR本館竣工記念式典(2011年12月7日)

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