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記者・大草芳江が活動をつづります

2010年1月12日

第2回仙台版「応用力」育成プログラム開発検討会議(仙台市教育委員会)に参加しました

カテゴリ:おもうこと取材日記

仙台市教育委員会は、仙台版「応用力」育成プログラムの開発にあたって、
育成プログラムの具体的な内容や手法について検討するため、
有識者、学識経験者を交えた開発チームを先月、組織しました。

『宮城の新聞』の大草芳江は、開発チームのコアメンバーとして、
「仙台版『応用力』育成プログラム開発検討会議」に参加することになりました。

『宮城の新聞』では、「教育って、そもそもなんだろう?」特集において、
教育のこれまでを認識し、教育のこれからを探るべく、
当会議の議論のプロセスを可視化し、中高生へ広く伝えていきます。

※趣旨や前回の議論をまとめた詳細記事はこちら
【宮城の新聞】社会を生き抜く「応用力」育成へ検討会議設置/仙台市教委

100106_01.jpg

子ども達や若者の現状について確認した前回の議論を踏まえ、6日に市役所で行われた
今回の会議では、「変化の激しい社会を生き抜くために必要な力」とは何かを議論しました。

コアメンバーは、企業の経営者や研修担当者、学識経験者ら7人と、
教育長や学校教育部長など市教委の職員ら7人の計14人。

さらに、事務局として市教委「確かな学力育成室」の皆さんや、
オブザーバーとして、市教委(教員)の皆さん、取材に訪れた河北の記者さん。

それぞれの方が、それぞれの前提で、一番リアルなところから、
「変化の激しい社会を生き抜くために必要な力」について発言。
※議論の詳細については、何らかの記事の形にして、後ほどご報告いたします。

それぞれ全く異なる意見のようにも聞こえるし、
それぞれ(階層や領域が違うだけで)同じ意見を言っているようにも聞こえます。

「変化の激しい社会を生き抜くために必要な力」を身に付けさせるために必要なことは何か?
言うは易し行うは難し。考えれば考えるほど、難しい問題です。

ただ一点だけ、今思えば、議論に足りなかった認識は、
そもそも義務教育とは何か、という視点だったように思います。

ついつい、今の自分から見て大切だと思うことを発言しましたが、
そもそも義務教育とは何か、という前提が抜けていては、
実現可能なものとしての議論が組み上がらないと感じました。

100108_02.jpg
写真と本文は関係ありませんが、弊社オフィス近くの森トラストビル。大きくなりました。

なお、わたしの意見については、この機会に、下記のようにまとめます。
(当日の第1部、第2部での発言に、加筆修正を加えたものです)

細分化・複雑化した成熟化社会の今、
わたしたちが生きている社会に対してリアリティーを感じられないことが、
わたし(あるいは若い世代)にとってのリアリティーだと感じています。

「とりあえず、悪いことはしないで、生きていきたい」と、
先の成人式にて平成生まれの新成人がコメントしたニュースに象徴されるように、

社会が成熟化・縮小化していく時代に生まれ育った若い世代にとっては、
昔のような、社会の拡大成長に伴う日本人としての高揚感は、もはや望めない、
そんなことは生まれたときからわかっている、というのが正直なところだと思います。

社会の拡大成長という巨大なうねりがすでに消滅した今、
夢や希望の形が、昔とは全然違う形になっている、と感じるのは、
おそらく、わたしだけではないはずです。

だからこそ今、「当たり前」だと思い込まれている前提を、
そもそもどうあるべきかと問いかけ、自分の五感で認識し、
それに対して、だったら自分はこうする、という行動を、
一人ひとりの個人が小さくとも繰り返していくことが、
成熟化社会の今、ますます重要になっていると肌身で感じます。

社会の構成単位も、個人あるいは地域というものが、より明確になって、
その分だけ多様性が生まれる、そんな社会がやってくるのではないでしょうか。

わたし自身のことで言えば、今、自分の必然性から少なくともできることは、
まずはこの「宮城の新聞」で、「社会って、そもそもなんだろう?」をテーマに、
ひとつひとつ、社会をつくっている「人」のリアリティーを通して、
わたしたちの社会が成り立っている前提を可視化していく営みです。

起業したての5年前、学生だった当時から頭で考えたことは変わっていませんが、
具体的に行動できることは、本当に地道で小さな一歩一歩です。

けれども逆に言えば、そんな一人ひとりの自分の前提からの小さな一歩一歩が、
社会の拡大成長という巨大なうねりが存在していた時代とは少し違った形で、
小さくとも輪郭を持ったものとして、社会の一要素となる時代なのだと信じています。

仮に、夢や希望という言葉で表現しろと言われるのなら、
それがわたし(あるいは若い世代)の夢や希望のような気がします。

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