【東京出張】CVG・OB起業家とソニー前CEOの出井伸之さんによる座談会に参加しました(追記:日刊工業新聞掲載)
大学生を対象にしたビジネスプランコンテスト「キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)」の
OB起業家9人と、ソニー社長兼COO、会長兼CEOを歴任した出井伸之さんによる座談会が
8日、CVG全国大会(東京都)にて開催され、私もOB起業家として参加させていただきました。
(写真提供:日刊工業新聞社)
CVGを主催する日刊工業新聞社では、CVGのOB起業家や、受賞後これから起業する学生を
支援するコミュニティ「キャンパスベンチャークラブ(CVC)」を今年度中に設立予定ということで、
本座談会はそのプレイベント的な要素として開催されたそうです。
日本の次代を担う若者の人材育成と新産業の創造を目指すCVGは、
13年前に大阪から始まり、東北大会も7年前からスタートしました。
私も学生時代、第1回CVG東北は書類落ち、第2回CVG東北は奨励賞をいただき、
(今回の座談会参加者の皆さんは大賞クラス受賞者なので、自分だけ浮いています)
起業後は、後輩たちが毎年応募。私も毎年「宮城の新聞」として取材に伺っています。
【宮城の新聞】学生がビジネスプラン提案 第7回CVG東北2011
【宮城の新聞】学生らによるビジネスプラン提案コンテスト 第6回CVG東北2010
【宮城の新聞】学生がビジネスプラン提案 第5回CVG東北2009
【宮城の新聞】学生がベンチャービジネスプランを提案 第4回CVG東北2008
【宮城の新聞】学生がベンチャービジネスプランを提案 第3回CVG東北2007
(写真提供:日刊工業新聞社)
さて、座談会は、下記2テーマを中心に、フリーディスカッション形式で進みました。
1)経営トップとして見るべきこと、やるべきこと
2)時代感覚から見えるこれからのビジネスチャンスはどこにあるか
出井さんはソニーの経営トップを務める一方で、退任後は自分で
「クオンタムリープ」というベンチャー企業を起業したそうです。
また、現在も日・米・中国などの有力企業の社外取締役として
ボードに参加したり、国際的なミーティングに出席しているとのこと。
その皮膚感覚から、大きく変わるトレンドと、日本には世界に打って出る
資産はあるのか、といったことを日々考えていらっしゃるということで、
座談会では、各OB起業家が感じる時代感や、各社のビジネスへの
影響等について、ざっくばらんなディスカッションが行われました。
その中で、特に印象的だったのが、やはり「時代感」というキーワードです。
日本社会は成長期から成熟期へ移行し、価値観も多様化していく一方で、
成長期につくられた形骸化した負の遺産はそのまま残り、混在しています。
そんな中、何を価値と位置づけ、社会との接点をつくっていくのか。
それは、社会が縮小化する時代を、如何に心豊かに生きていくか?
というテーマだと個人的には思っているのですが、それを実現するのはきっと、
大きな組織ではなく個人ベース、中央でなく地方ベースで見える多様性に
可能性があるのだろうな、ということを改めて感じた座談会でした。
そもそも日本はどこから来て、どこへ行くのだろう。
歴史認識も含めて、自分の五感で感じながら、リンクを少しずつかけて、
地に足をつけ、これからも一歩ずつ着実に歩みを進めたい、と思います。
なお、座談会のようすは後日、日刊工業新聞社の紙面やHPで紹介されるほか、
CVCではOB起業家を支援する様々な企画をスタートされる予定とのことです。
末筆となりますが、このような場を与えてくださった日刊工業新聞社の皆さまに、
この場をお借りして、お礼申し上げます。どうもありがとうございました。
<追記>
座談会のようすは、4月4日付の日刊工業新聞(15~18面)に、
「起業のチカラ」と題した特別紙面として掲載いただきました。
自分の拙い発言をきれいにまとめていただいた上に(まとめ方の勉強になりますね)、
紙面まで郵送いただき、本当に至れり尽くせりです。改めて心より感謝申し上げます。
<追記の追記>
キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)の公式ホームページに、特別企画のPDFを
アップしていただいたそうです。ご興味のある方は、CVG公式HPをご覧ください。
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