20日は仙台市総合計画審議会の最終会合でした(25日に市長へ答申)
都市づくりの基本指針となる新しい「総合計画」の策定に向けて、仙台市が
「仙台市総合計画審議会」を発足させたのは、2009年10月のことでした。
奥山恵美子市長から委嘱を受け、私も月1ペースの議論に参加させて頂くこと、約1年3カ月。
20日に行われた最終会合では、11年度から10年間の市政の長期計画である「基本計画」と、
21世紀半ばの都市像を掲げた「基本構想」の最終案を審議し、25日、市長に答申されました。
※仙台市総合計画について、これまで私がまとめた記事やブログは、こちらをご覧ください。
(撮影協力:仙台市)
そして今回の仙台市基本構想・基本計画(答申)の概要は、下記の通りです。
人口・経済・環境・財政などの制約が高まり、仙台でも急速な高齢化や人口減少が
展望される厳しい時代の中、仙台市は、市民力を生かし、都市の個性を磨きながら、
質の豊かさを高める都市づくりに向けた知恵と協働による変革を推進することにより、
東北を支え、未来に希望をつなぐ「誰もが心豊かに暮らし続ける『ひとが輝く杜の都』」
の実現を目指し、選ばれる魅力的な都市として進化し続けて行く。
私は、初の20代委員という形で(これまで20~30代の委員はいなかったそうです)、
今回、10年先の行政運営を議論する審議会に参加する機会をいただいたわけですが、
正直言えば、これまで10年先の行政運営について、あまり考えたことはありませんでした。
というのも、行政と自分は「関係ない」はずはないのだ、と頭ではわかろうとしても、
本当に実感を伴って「関係ない」はずはないのだ、とリアルに理解することが、
やっぱりなかなか難しい。ましてや、10年先の社会の行政なんて、なおさらです。
本当に、現状をしっかりと認識して、かつ、この土地ならではの特性・資源を認識し、
それを発揮できるような前提を整え未来を指し示すことに、私は貢献できたのだろうか。
あまりにも想像以上の速さと量で議論が進んだこともあり、「そもそも~?」の視点からすべてを
問いかけられたのだろうか?となると、やはりすべてにリンクをかけることは困難でした。
ただ少なくとも今回、責任ある委員という立場をいただいたことで、
10年後の市政について、「やはり私も一市民として考えざるを得ないのだ」という必然性、
自覚のようなものをいただいたような気がします。
また、これは取材などでも毎回不思議だなと感じることではあるのですが、
人と人との直接のコミュニケーションによって初めて、"私とは異なる立場"だったり、
あるいは行政のような、これまでイメージでしか捉えられていなかったものが、
なんとなく実感を伴って、自分からリンクをかけることができるのかなと感じています。
(もしかすると非言語領域なのかもしれない)
今回の総合計画では、「市民力を生かす」ことがキーワードになっていますが、
やはり責任ある立場に市民がつくこと、そして人と人との直接のコミュニケーション、
この二つが、きっと市民力を発揮していく上で重要になっていくのかなということが、
今回の審議会を通して、個人的には強く感じたことでした。
なお、総合計画審議会の議論の経過や最終案等については、仙台市のHPをご覧ください。
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