仙台市天文台へお打合せに行ってきました
2009年7月4日(土)・5日(日)、東北大学片平さくらホールにて開催予定の
「学都仙台・宮城サイエンスデイ」(主催:NPO法人natural science )のお打合せで、
本日は、仙台市天文台へ行ってきました。
(C)SENDAI ASTRONOMICAL OBSERVATORY
「学都仙台・宮城サイエンスデイ」では、
成果や製品だけの「結果」だけでなく、そこに至るまでの「プロセス」を
五感で体験できるような場を、地域につくることができればと考えています。
仙台市天文台からは、移動天文車「ベガ号」ご担当者の千田さんに、
ご参加頂けることになりました。
そこで本日は、実際に移動天文車「ベガ号」を拝見させて頂き、
当日どのような体験ブースをつくるかのお打合せをしてきました。
そもそも「ベガ号」とは、
口径20cmの「クーデ式望遠鏡」を積載している移動天文観測車です。
「クーデ式望遠鏡」とは、鏡筒が星空のどこを向いても、
覗き口である接眼部の位置が変わらない望遠鏡です。
そのため、長時間の観測をしても、疲れにくいそう。
なお、「ベガ号」はバリアフリーにも対応しているため、
車椅子の方にも、天体観測を楽しむことができます。
「学都仙台・宮城サイエンスデイ」は昼間の開催ですので、
晴れの場合には、太陽を観察することができるそうです。
太陽と言えば、「今、太陽には黒点がないのです」と千田さんが仰っていました。
写真は、衛星「SOHO」が4月8日観測した太陽(NASA・ESA提供)
黒点がない太陽、見慣れないものですね。
時事通信社によると、太陽活動の目安となる黒点が今年は全く見えない日が非常に多く、
活動が約100年ぶりの低水準にあることが、米航空宇宙局の観測で分かったそうです。
また「ベガ号」には他にも、組立て式の口径10cm屈折望遠鏡があるとのことでした。
そこで例えば、「結果」である望遠鏡で観察する前に、
望遠鏡を組み立てたり、あるいはつくったりする「プロセス」を経ることで、
「結果」である望遠鏡を、また違った角度から、実感を伴って捉えることが
できるのでは、というようなお話を、千田さんとしてきました。
2009年は、イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが望遠鏡を自作し、
人類で初めて望遠鏡を夜空に向け、宇宙への扉を開いた年から400年の節目の年です。
仙台市天文台長の土佐さんへのインタビューでも、土佐さんが幼い頃、
試行錯誤してつくった自作の望遠鏡で、「本当に月のクレーターが見えた」時、
それまで意識していなかった月をとても身近に感じた、とお話されていました。
本日、千田さんのお話を伺って、「私も望遠鏡をつくってみたいな」と思いました。
移動天文車「ベガ号」は、毎週金曜日の夜に、市内の学校や市民センター、
勾当台公園や榴岡公園などで、無料の天体観望会を実施しているそうです。
近日中ですと、下記日時 ・場所で実施しているようです。
05/08(金) 19:00-21:00 勾当台公園(いこいのゾーン)
05/22(金) 19:00-21:00 榴岡公園
千田さん曰く、「今の時期だと、土星がとても綺麗に見えますよ」。
わたしも近いうちに、天体観望会へ参加したいと考えています。
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