H-IIAロケット15号機(東北大スプライト観測衛星も)打ち上げ延期
1月21日(水)に予定されていた、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の
H-IIAロケット15号機による温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)の打上げですが、
(C) JAXA
天候の悪化が予想されることから、1月22日以降に打ち上げを延期するとの知らせを、
仙台市天文台から頂きました。
ロケットの打上げ能力に余裕があるときに搭載される、通称"相乗り衛星"のひとつとして、
今回、東北大学の「スプライト観測衛星(SPRITE-SAT)」も打ち上げの予定でしたが、
こちらも(当たり前ですが)、打ち上げ延期に。
1月22日の打ち上げの可否については、現在検討中のことです。
今回さすがに種子島へ取材に行くのは難しいのですが(行ってみたいのですが)、
仙台市天文台では、JAXAより配信される種子島宇宙センターからのライブ中継を
関係者による解説トークを交えながら、一般公開(パブリック・ビューイング)するそうなので、
こちらを「科学って、そもそもなんだろう?」特集の一環で、取材する予定です。
相乗り衛星は、東北大学のスプライト観測衛星も含めて、
公募による6機及び、JAXAによる1機の計7機が相乗りする予定だそう。
(一度に衛星6機が相乗りするのは国内最多なのだとか)
(C) JAXA
不況に沈む中小企業の街を元気づけようと、
東大阪の中小企業が結成した「東大阪宇宙開発協同組合」が中心になって開発した
人工衛星「SOHLA-1(まいど1号)」も話題となりましたが、
個人的に興味深いのは、15~22歳の40人が放課後や週末に開発したという、
「世界最年少級」衛星の東京都立産業技術高専による「航空高専衛星(KKS-1)」ですね。
小型衛星は低コストで開発期間も短く、相乗り衛星は打ち上げ無料。
(海外の場合、打ち上げ費用は二千万円程度かかるそうなのですが、
JAXAの相乗り衛星は、宇宙の開発と利用のすそ野拡大を目的に設けられたものだそう)
教育から人材育成、地域活性化まで、小型衛星は様々な可能性を秘めているようです。
詳しくは、JAXAホームページをご覧下さい。
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