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記者・大草芳江が活動をつづります

2009年12月 2日

仙台市総合計画審議会「市政だより」誌面づくりのお手伝い

カテゴリ:取材日記弊社取組み

奥山市長より「仙台市総合計画審議会委員」の委嘱を受け、
「宮城の新聞」の大草芳江は20代の委員として審議会に参加しています。
※「総合計画」とは、行政運営の長期的な基本方針となる計画のことです。

都市づくりの長期的な方針をつくるプロセスに、このような形で関わることができる機会を、
仙台市という自治体の「これまで」と「これから」を、実感を伴って認識できる好機ととらえ、

「宮城の新聞」では、「社会って、そもそもなんだろう?」というテーマで、
仙台市総合計画審議会での審議のプロセスを記事にまとめ、中高生へ伝えます。
(これまでのレポート記事はこちら)

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仙台市総合計画課の柳津さんと打ち合わせをしてきました。

前回の議論では、「市民からの意見を吸い上げるしくみが必要」といった指摘が多数ありました。市はこれらの指摘を受け、まずは「市政だより(1月号)」に論点を掲載することになりました。

掲載にあたり、「伝える」ことが仕事の委員2名が、表現のお手伝いをすることになりました。
そこで本日は、市役所にて「市政だより」誌面づくりのお手伝いをしてきました。

そもそも、自分に何ができるのだろう?と考えた結果、
文章表現とリアリティーの関係性についてなら、実感を伴って認識できるのではと考えました。

たとえば、下記のような文章があるとします。

「人口減少や少子高齢化社会への対応など難しい課題が山積していますが、
活発な市民活動など今後の発展に向けた可能性についても多くの意見が出されました」

この文章は、二つの文が「逆接」で結びついているため、
後半の文のウエイトが重くなります(=後半の文が、作者が主に伝えたいこと)。

その結果、前半の文を、相対的に軽く感じてしまい、
「"難しい課題が山積"と言ったって、どうせ、何とかなるんじゃないの?」
といった印象を持ちやすくなるように感じます。

しかしながら、そもそもわたしたちが当事者意識をもつ前提には、
"難しい課題"を"難しい"と感じるような、現状認識の共有が必要不可欠だと思いました。
(少なくとも私が審議会で、実感を伴った情報として得られたのは、この"難しさ"でした)

よって、上記の文章は、下記のように「順接」で文を結びつけることで、
議論の論点となる前提条件を文章として整えることができるのでは、と考えました。

「人口減少や少子高齢化社会への対応など難しい課題が山積するなか、
限られた資源を選択と集中により、戦略的に都市運営を行うべきとの認識が示されました」

※さらに、この「戦略性」に対しても、委員から多くの指摘がありました。
 そのプロセスは、第2回審議会のレポートをご覧ください。

「キレイなところだけじゃなくて、汚いところもちゃんと見せてくれなければ、
それを含めた解決策が見えてこない」

これは先日、ある中学生がインタビュー中に、ポロッとこぼした言葉ですが、
「宮城の新聞」でも、このようなプロセスを可視化していきたい、と改めて感じました。

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