金華山・黄金山神社の「神鹿 角切り行事祭」へ行ってきました
宮城県石巻市の離島・金華山の黄金山神社で5日(日)と12日(日)、
恒例の「神鹿角切り行事祭」があると聞き、はじめて金華山を訪れました。
金華山は、島全体が黄金山神社の神域となっていて、
恐山、出羽三山と並ぶ「奥州三霊場」に数えられているそうです。
金華山と言えば、鹿が多数生息していることでも有名。
鹿は、神の使いとして、保護されているそうです。
その神社境内にいる約30頭の牡鹿を、ハッピ姿の勢子が取り押さえ、
神官が角を切り取る勇壮な行事が、「神鹿角切り行事祭」。
発情期(秋)に雄ジカの角が鋭くなるため、参拝客の安全に配慮し、
1963年から毎年この時期に実施している行事らしいのですが、
日本では、奈良の春日大社と金華山でしか見ることができないものなのだとか。
角切り場に放たれたシカを、赤い旗を持って追い立てます(反時計回り)。
「十字投げ縄」と呼ばれる仕掛けをハッピ姿の勢子が投げ、角に引っかけます。
角にうまく引っかかりました。ちなみに引っかけた人には賞金があるようです。
鹿の気持ちになれば、「殺されてしまう!」と恐怖に思うに違いありません。
(まさか鹿が「毎年恒例のことだ」とは思うまい)
なんとも不安げな表情を見せる鹿。
お神酒のように見えますが、これは水なのでしょうか。
飲ませるのは、子どもの仕事のようです。
目隠しをした後、神職がのこぎりで角を切り落とします。
個体調査のため、逃がす前に体重測定も行います。
すっかり雌鹿のようになってしまった、雄鹿。
解放された直後は、走り方・跳び方が、ちょっとおかしい。
(写真ではわかりづらいですが・・・)
おやおや、雌鹿?と思いきや、角を切られた雄鹿です。
ちょっと、頭を見せてみて。
あらら、角が綺麗に切られてなくなっていますね。
角を切られた鹿は、どんな気持ちなんでしょう?
もともと、自然と春には角が落ちるものなのだそうですが、
この時期、雌鹿にもてなくなったりはしないのかしら・・・
ちなみにこちらが、雌鹿。
遠くから見ると、角を切られた雄鹿と区別がつきづらいです。
(微妙に毛の色や長さ、風合いが違うようにも見えますが・・・)
あ!とっても仲良しな雄鹿と雌鹿を見つけました。
ずっと二匹は一緒にいましたから、夫婦なのかもしれません。
(やっぱり、角がある雄がもてるのかなぁ・・・)
角切りが終了した後も、人が海を渡ってどんどんやってきます。
金華山には、神社くらいしかないのに、なぜ?!
実は、金華山には「三年続けてお参りすれば一生お金に困ることはない」という
言い伝えがあるそうで、参拝のために多くの人が集まるのだとか。
賽銭箱の鈴からのびる綱には、たくさんの五円玉や五十円玉が結び付けられています。
よく見てみると、勝山、佐々重、藤崎・・・と、仙台の実業家たちの名が。
やはり皆さんも、三年続けてお参りをしたのでしょうか。
とても綺麗な色をした虫を見つけました。コガネムシでしょうか。
ちなみに金華山は、神社付近を除く大部分が国有地で、手付かずの自然が残っています。
巨木がやたら多く、草原が多いため、とても整えられた印象なのですが、
これはもしかすると、鹿が若い木や草を食べたせいなのかもしれません。
(たしか5~6年の宮城県公立高校入試の理科で、金華山の鹿による
このような食害をテーマにした問題が出題された気がします)
金華山・黄金山神社からは、太平洋を一望することができます。
今日は風がとても強い日だったので、
金華山と鮎川港を結ぶ海上タクシーは、まるでアトラクションのように揺れました。
ちなみに船賃は、船会社によって違うようですが、往復1,800~2,000円程度のようです。
石巻や女川までちょっと足を運べば、こんなに美しい海があります。
石巻のお隣・女川で開かれていた「おながわD・C ホタテ祭」にも行ってきました。
すぐそこで採れた朝採り一番の焼ホタテが、1つで200円、2つで300円!
(生のままならば、なんと1つ100円で販売していました!)
こんなに美味しいホタテが、リーズナブルかつ安心に頂けるのは、
よくよく考えてみれば、とても幸せなことだなぁ・・・としみじみします。
こちらは無料で振舞われた、さんまのつみれ汁です。
サンマのあぶり棒寿司、800円。
すべてが手づくり、という感じのやさしい味で、とても美味しかったです。
ガリまでもが、全く薬品臭くないのには驚きです。
最後まで味に飽きることなく、美味しく頂くことができました。
仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)のスタンプラリー用紙です。
よくよく考えてみると、ここ宮城では、
採れたての魚介類や野菜を食べたり、島や山や温泉へ気軽に遊びにでかけたりと、
わたしが幼い頃住んでいた埋立地では、想像できないことばかりができますね。
D・Cによって、仙台・宮城の情報を得やすくなっているこの期間を利用し、
これまで知らなかった仙台・宮城の魅力を、再発見したいと思っています。
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