蔵王連峰の最高峰「熊野岳」に登りました(と言っても、山頂レストハウスから)
一昨年あたりから始めた登山ですが、しばらく間が開くと、
次に登るのが(気力・体力ともに)キツくなることに、最近気づきました。
そこで、いろいろな条件が整うのを待って、大きく(標高差のレベルアップを)狙うのではなく、
多少条件が揃わなくともタイミングを見つけ、小さく(近場で簡単な登山を)刻む方針に変更。
(一眼レフ忘れのためスマホにて撮影:せっかくなので一眼レフにはないパノラマモードで)
そこで休日は、蔵王連峰の最高峰「熊野岳」(標高1840m)に登ってきました。
と言っても、山頂レストハウス駐車場(標高1720m)までは車で行けるため
(蔵王エコーライン:普通車520円)、熊野岳山頂まで標高差わずか120m。
注:これは山頂の風景。さすがにここまでフラットではない。
さらに、山頂までの登山道も大変フラットなので、登山というよりハイキング気分。
木の柱(宮城と山形の県境の意味もあり?)のおかげで、ガスっても迷わなそう。
お釜を眺めながら、片道2kmを往復2時間くらいのペースで、ゆっくり歩きました。
お釜を眺め、ふと足元を見ると、可愛らしい高山植物が(危なく踏んでしまうところでした)。
後で調べてみたところ、「コマクサ」といって、高山植物の女王とも呼ばれているそうです。
ところが油断していたせいか、山頂付近で、(少しですが)クラっ、としてしまいました。
自分の体調や空腹具合など(普通は、さらに天気など外の要因が大きく効くのに・・・)、
変化する状況を見極めた備え(今回は水分と食料)は、やっぱり大事だと痛感。
今回は短いコースだったので、大きな問題にはなりませんでしたが、
どんな条件で何が必要になるか、もっと想像力を働かせて備えられる力がなければ、
もっと長いコースでは致命的になりそう。
でも、それを逆に考えれば、いきなり何でも想定できるようにはならないので、
こういった小さな経験と反省をバカにせず、ちゃんと認識して
(逆に言えば、大きな問題がなかったからこそ小さな問題も認識できる)、
少しずつ積み重ねていくことが登山でも大事だと、改めて思いました。
そうこうしているうちに、とは言え、あっという間に、熊野岳山頂(1840m)到着。
熊野神社でお参りし、頭上を見ると、(写真には映りませんが)トンボの大群が!
なぜだろうと、物知りそうなおじさんに聞いたところ、「涼みに来ている」そうです。
さらに「あの岩が、熊野岳の自然物で、実は一番標高が高い」と教えてもらいました。
蔵王最高峰の岩の上でお昼寝をしてみたところ、なかなか眠り心地も良かったです。
そして、熊野岳山頂で、ぜひ見たいものがありました。
それは、斎藤茂吉が唯一生前に残したという歌碑。
伊達宗行さん(物理学者)や小池光さん(歌人)へのインタビューをきっかけに、
斎藤茂吉記念館(山形県上山市)を訪れ、そこでチェックしておりました。
少しわかりづらい場所にありましたが、ちゃんとありました。
「陸奥をふたわけざまに聳えたまふ蔵王の山の雲の中にたつ」
件のおじさんが読んでくれたおかげで、意味がわかりました。
なお、歌碑は上山市にある斎藤茂吉の生家の方を向いているそうです。
帰りは、お気に入りの蔵王温泉「川原湯共同浴場」(200円)へ。
最近改装して、お湯が常に溢れなくなったのは少し残念ですが、
風呂の底(スノコの下)から自噴する温泉は、やっぱり最高。さっぱり。
きっと、お気軽なコースでも、まだまだたくさん、おもしろい場所が近くにあるはず。
それらの場所を発掘するのも楽しみですし、大きな目標(標高差のレベルアップ)に
むかって、小さい経験をどう積み重ねていくかを意識していくのも、おもしろそうです。
これからも、どんどんいろいろなところに行ってみたいです。
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