謹んで新年のお慶びを申し上げます(2010年元旦)
あけましておめでとうございます。
旧年中は『宮城の新聞』をご愛読いただき、誠にありがとうございました。
久しぶりに(パソコンではなく)手書きで、思いを込めて絵を描いてみました。
それぞれの「人」が、それぞれの前提から、それぞれの思いで、
試行錯誤してつくったプロセスあっての結果が、総和として、
今のわたしたちの社会をつくっています。
しかしながら、複雑化・細分化した成熟社会の今、
そららが成り立っている前提や、そこに至るまでのプロセスを、
リアリティーを感じながら認識することが難しくなっていると感じています。
では一体、それらの前提やプロセスを、どのようにすれば、
わたしたちは、リアリティーを感じながら、認識することができるのだろう?
それが、わたし個人の過去の履歴を対象化した結果、生まれた大きな命題であり、
その一方で、わたし個人もまた、社会というマユに育てられてきたことから、
それらを可視化し、多様な価値として共有化できる場をつくることを、社会に対して
価値として提供していきたいという思いを、少しずつ具現化していく日々です。
また、日々の活動のなかで確実に強まる思いとしては、それに対して、
自らの五感を使って認識できる範囲に落ちている要素にこそ、すなわち、
わたしたちの地域にある要素にこそ、大きなポテンシャルがある、との思いです。
『宮城の新聞』(運営:有限会社 FIELD AND NETWORK )では、
わたしたちの社会を、「人」を通して可視化し、中高生へ伝える媒体づくりを目指して、
「社会って、そもそもなんだろう?」「教育って、そもそもなんだろう?」
「科学って、そもそもなんだろう?」を主なテーマに、教育関連のニュースに加え、
産学官問わず県内の多種多様な組織や活動などを、第三者の視点から取材し、
中高生へ伝える活動をこれまで展開して参りました。
また、2007年5月より有限会社 FIELD AND NETWORKからNPO法人化した、
NPO法人 natural science では、「科学の結果だけでないプロセスを五感で感じる」
「科学を切り口に地域を可視化する」をコンセプトに、地域ぐるみでの科学イベント
『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』を昨夏、東北大学片平さくらホールにて開催し、
情報だけでなく、わたしたちの地域にリアルな場をつくることを目指して参りました。
この、ひとり新聞社プロジェクト『宮城の新聞』をスタートさせたのが、2008年1月。
その前身となる『宮城の塾』は、2005年5月(大学院修士1年の頃)からの活動となります。
このように活動を展開することができましたのも、
皆様方の温かい応援の賜物と心より感謝申し上げます。
これからも「そもそも、社会ってなんだろう?」の問いかけを一層深めながら、
THINK GLOBALLY,ACT LOCALLY!をモットーに、 活動を展開して参ります。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
有限会社FIELD AND NETWORK 取締役
『宮城の新聞』 大草 芳江
(おまけ)
今年の年賀状は、すべて手書きで作成しました。
4時間かけて20枚しか書けませんでした。
一つひとつ、寅の表情が違います。
どの寅に当たるかは、お任せください。
ただし数に限りがありますので、ほとんどの方には送られていません。
いろいろな方からお世話になっているのに、申し訳なく思っております。
近々、ご挨拶にお伺いいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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