今年も東北大学理学部オープンキャンパスを取材しました
7月27・28の両日に開催された東北大学オープンキャンパスを今年も取材しました。
東北大学理学部物理系同窓会「泉萩会」HP制作のため、物理系中心のレポートです。
物理系には、物理学科と宇宙地球物理学科の2つがあるのですが、
2009年は、物理学科の研究室紹介を中心にレポートし、
2010年は、理系女子高校生むけ企画イベントを取材したので、
今年度は、宇宙地球物理学科を中心に、レポートすることにしました。
宇宙地球物理学科は、天文学と地球物理学に、コースがわかれます。
上の写真は、高校生むけの、天文学者「職業体験」入門企画のようす。
巷にはさまざまな「職業体験」がありますが、天文学者のそれは珍しいですね。
さて、東北大学理学部は、今年で開講100周年を迎えます。
ところで、そもそも、理学って何だろう?
そんな方におすすめなのが、「理学部キャンパスツアー」。
全学科を短時間(1時間半)で見学できるというツアーです。
数学科では、ニュートンの「プリンキピア」(1822年版)原本など、歴史的に貴重な書物を紹介。
宇宙地球物理学科。ツアー参加者の高校生に聞いてみると、上の写真の
「人工オーロラ発生装置展示」が印象に残った高校生が多かったようです。
化学科では、質量分析装置や核磁気共鳴装置(←よく取材で出てくる)など、
身のまわりの物質を分子レベルで研究するための最先端機器が紹介されました。
生物学科では、さまざまな実験材料や実験機器が展示されていました。
写真は「ハエトリソウ」。試しに触ってみましたが、「がぶっ」とはやられませんでした。
物理学科では、目に見えない原子核や素粒子を測定するための方法が、
おなじみの霧箱などの実演を交えながら、紹介されていました。
地球科学系では、自然史標本館が解放されていました。
実は、初入場。展示の仕方もいろいろあって、おもしろかったです。
個人的には、あまり馴染のなかった化学科や数学科などでも、
これまでの取材と関連する事項が思わぬところであって、とても興味深かったです。
※くわしくは、写真付でレポートしていますので、記事をご覧ください。
<おまけ>
取材の合間に、お世話になっている地球科学系の塚本研究室ブースにも寄りました。
ペットボトルでつくる雪の結晶、綺麗に撮影することができました。
こちらは別の研究室ですが、大気の循環を再現する実験のようす。
内側から、氷水・常温の水・熱湯の順に水が入っているのですが、
地球で言うと、北極点・中緯度地域・赤道に対応させているそうです。
地球は自転をしているので、実験装置もモーターで回転していました。
常温の水=中緯度地域の大気に、墨汁を垂らして、動きを観察。
実験の原理はシンプルなのに、(手づくりの実験装置が良いですね)
大気の流れのしくみを目で見ながら理解できて、おもしろかったです。
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