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2017年 12月 13日 (水)

理系の女性研究者が女子高校生に研究紹介/東北大オープンキャンパス

2010年08月19日公開

女子高校生向けに開催された若手女性研究者らによる催し「ランチタイム for 女子高校生」のようす

 東北大学(仙台市青葉区)で28・29日の両日、女子高校生の理系進学率向上をねらいとしたオープンキャンパスイベントが開かれた。

 このうち28日は、初の試みとして、理系の若手女性研究者らが研究を紹介する「ランチタイム for 女子高校生」が開かれ、会場一杯に女子高校生およそ90人が集まった。

 冒頭で、工学研究科教授の田中真美さんが「皆さんが苦手意識で選択の幅を狭めてしまうのではと心配している。私も科学は苦手だったが、好きだったので研究者の道を選んだ。女性研究者と気軽に話すことで、皆さんの未来が広がり、将来像が見えてくることを期待している」とあいさつ。

 続いて、理学研究科天文学専攻の東谷千比呂さんが「天文学者って何するの?宇宙の果てを探る研究の舞台裏」、化学専攻の海老根真琴さんが「とある化学者見習いの日常と非日常」と題し、研究の面白さや大変さ、その魅力などを紹介した。

若手女性研究者による講演会のようす

 このうち天文学専攻の東谷さんは、ハワイ島のマウナ・ケア山にある国立天文台ハワイ観測所の「すばる望遠鏡」での研究について、様々な画像を交えながら紹介。すばる望遠鏡にふさわしいカメラの設計・製作も天文学者の仕事のひとつであることを説明した。

 東谷さんは「他の誰も知らないことを、一番最初に知れることが一番おもしろい。そのためのツールをつくることが楽しい」と研究の醍醐味を語り、「現時点での得意・不得意は関係ない。おもしろければ、できるものだ」と強調した。

 研究と子育ての両立についても「子育てをしながら研究をしている。子どもも何とかなる」と経験談を披露。「自分がやりたいことをやるのが一番」と女子高校生らを激励した。

若手女性研究者らに和やかな雰囲気で質問する女子高校生ら

 講演後は、若手女性研究者10人がポスターで経歴や研究内容を紹介。女子高校生らは若手女性研究者らに「大学で学んだことを仕事にするにはどうすればよいか」「宇宙論はどの先生から学べるのか」などと質問。「女性が活躍できる大学や研究室、研究テーマを自分で探し出すことも重要」といったアドバイスなどを受けていた。

 静岡県から参加した県立高2年の女子生徒は「大学の資料やホームページを見るだけではよくわからなかったが、研究している方から直接話を聞いたことで、具体的に何を研究できるかわかり、とても参考になった」と話していた。


◆若手女性研究者とのつながりできた
 東谷千比呂さん(理学研究科天文学専攻)

東谷千比呂さん(理学研究科天文学専攻)

 小中高校生の頃に星占いや星座等に興味を持つため、天文学は潜在的に女子にも人気がある学問だと感じた。実際に、講演会後に質問に来た女子高校生は、天文学を希望している生徒だった。

 また今回の催しをきっかけに、学内でも子育てと研究を両立している人がたくさんいることがわかり、励みになった。研究教育義務のある助手以上の役職とは違い、若手研究者(ポスドク)は会議などで集まる機会がない。今回の催しを通じて、女性若手研究者同士のつながりができて良かった。

取材先: 東北大学      (タグ: ,

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