「はかり」をつくる会社・日東イシダ代表取締役社長の鍋島さんを取材しました
それぞれの「人」が、それぞれの前提から、それぞれの思いで、
試行錯誤してつくったプロセスあっての結果が、
総和として、今のわたしたちの社会をつくっています。
しかしながら、複雑化・細分化した成熟社会の今、そららの前提やプロセスを、
リアリティーを感じながら認識することが、なかなか難しいと感じています。
そこで『宮城の新聞』では、「社会って、そもそもなんだろう?」をテーマに、
それらの前提やプロセスをつくる、いろいろな立場の「人」のリアリティーを通して、
わたしたちの社会を可視化していくことを目指す特集をしています。
仙台市教育委員会の仙台版『応用力』育成プログラム開発検討会議でご一緒している、
日東イシダ代表取締役社長で、宮城県中小企業家同友会代表理事の鍋島さんに、
その立場からリアルに感じる「社会とは、そもそも何か」を、本日はインタビューしました。
鍋島さんが出した前提は、「中小企業」+「はかりをつくる会社」という立場。
宮城県内にある企業のうち、なんと99.7%が地元の「中小企業」とのことですが、
鍋島さんは開口一番「我々中小企業は、未だかつて一度も、主役になったことがない」と。
インタビューでは、「中小企業」という立場から見える、
「中小企業」の社会的位置づけ、そして「中小企業」のポテンシャルについて、
社会背景の変化を交えながら、立体的にお話いただきました。
また、「はかりをつくる会社」の社長である鍋島さん曰く、
「世の中にあるものはすべて、原材料を混ぜ合わせて、できている。
そこでは必ず、はかりで、はかられているはずなのです」と。
そう言われてみれば確かに、今わたしたちが手にしている「もの」は、
つくるプロセスのどこかで必ず、「はかり」ではかられているのですね。
「ものをつくる」と言うと、ついつい原材料をイメージしがちですが、
そのプロセスには、「はかり」をはじめとする様々なプロセスをつくる「人」がいて、
その総和で、ひとつのものができるのだなぁ、と改めて実感。
詳しくは、後日公開予定のインタビュー記事にて、ご報告します。
わたしたちの手元に届くものは、どこで・だれが・どのようにつくったのか。
例えばそれが、QRコードか何かで、簡単に追跡することができて(traceability ※)、
※ trace(追跡)+ability(できること)=traceability(トレーサビリティ、追跡可能性、生産履歴追跡)
しかも、それが原材料だけじゃなくて、「はかる」等も含めた様々なプロセスが、
「あぁ、あれは隣町の○○さんの会社がつくったのか~!」なんてわかったら、
なんて、おもしろい社会になるんだろう!と、わくわくするのは私だけでしょうか。
でもきっと、「ワイヤレスビジネスセミナー」を取材したときも感じたように、
一人一台インターネット端末(携帯電話からスマートフォンへ)を持つ時代になれば、
そのようなことも普通になってくるのでしょうね。
ちなみに、日本で唯一、トレーサビリティが義務化されているのは、
今のところ、牛肉だけなのだそう。 (←BSE問題のため)
ほかに、他の食品に加えて、一般の製品や廃棄物の分野でも、
トレーサビリティシステムの整備が進められているそうです。
なお、牛トレーサビリティ については、
独立行政法人家畜改良センターホームページで簡単に調べることができます。
今日の夕飯は牛肉だ!という方は、お試しにぜひどうぞ。
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