「文理の垣根超え、物理学者と哲学者が議論」記事を公開しました
先月、東北大にて開催された『講演と討論の会』の取材記事を、公開しました。
◆文理の垣根超え、物理学者と哲学者が議論 東北大で討論会
本記事は、『宮城の新聞』の「科学って、そもそも何だろう?」特集と、
弊社で制作を担当する東北大学理学部物理系「泉萩会」HPとのタイアップ企画となります。
東北大学GCOEプログラム「物質階層を紡ぐ科学フロンティアの新展開」と、
高エネルギー加速器研究機構名誉教授の中井さんが代表を務める
「学術文化同友会:アルスの会」との共催。
物理学者や哲学者ら約40人が参加し、
「学問・芸術と社会」をテーマに議論を交わしました。
実は、「アルス」というキーワードについて、
ぜひ取材したい、と思っていた矢先のことでした。
以前、JSTの小池さんを訪ねた際にも、「芸術と科学」の関係について触れていますが、
伊達宗行さんのエッセイ「アルスの崩壊」を拝見したことが、そのきっかけです。
産業革命まで、芸術と科学は一体のものであったという。
それはアルスと呼ばれており、それ自体が創造の中核であった。
それまでは、サイエンスも無ければアートも無かった。
しかし、その中から科学が異常なまでの成功を収め、
ひとり抜け出して産業に革命をもたらし、社会構造に重大な影響を与えた時、
アンチテーゼとしてアートが生まれた。アルスは分離され、崩壊したのである。
伊達宗行「アルスの崩壊」―理科教育の視点 東北大出版会会報 1997年3月 [PDF形式]
行われた講演は、下記の通り。写真は、伊達宗行さんによる講演のようすです。
石川文康さん(哲学者、東北学院大学教授)による「カントと学問・芸術」
野家伸也さん(哲学者、東北工業大学教授)による「知の統合はいかにして可能か」
伊達宗行さん(物理学者、大阪大学名誉教授)の講演「アルスの形成と変容」
野家啓一さん(哲学者、東北大学教授)の講演「科学技術の転換点」
その後、「アルスへの回帰」をテーマとしたパネル討論会が行われました。
その議論のようすは記事にまとめてありますので、詳しくは記事をご覧下さい。
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