第2回「TOHOKUものづくりの集い」を取材しました
わたしたちの近くにあって、本来ならそこにあるものなのに、その関係性を実感しにくい。
けれども、そのような関係性の集合が、わたしたちの社会です。
ただし、教科書に載っている事実をそのまま勉強しても、なかなか実感がわきません。
そこで、この『宮城の新聞』では、「社会って、そもそもなんだろう?」をテーマに、
少なくとも自分たちの地域で、それらの関係性を可視化したいと考えています。
本日は「経済産業省って、そもそもなんだろう?」をテーマに、
東北経済産業局長の根井さんへの取材に訪れていましたが、
広報室長の柿沼さんからご案内頂き、その日の午後に急きょ、
第2回「TOHOKUものづくりの集い」へ、取材に伺わせて頂くことになりました。
「TOHOKUものづくりの集い」とは、
「元気なモノ作り中小企業300社」に策定された東北の企業が一堂に会し、
ビジネスや技術の発表、交流を深めることを目的として、開催されるものです。
今回、「元気なモノ作り中小企業300社 2009年度版」がとりまとめられたことを受け、
経済産業大臣感謝状贈呈式ならびに、企業の紹介が行われました。
これまでと同一基準の「日本のイノベーションを支えるモノ作り中小企業」部門に加え、
2009年度からは、「キラリと光るモノ作り小規模企業」部門が新設されたそうです。
2009年の東北地域における選定企業は、26社。
ちなみに、2006年は22社、2007年は26社、2008年は24社。
東北地域以外の「~300社」からも話を聞きたいという声を受け、
大阪府堺市にある株式会社中村超硬の井上誠代表取締役が、
「産学官の多角的連携による効率的R&Dと新規事業の創出」と題して講演。
◇元気なモノ作り中小企業300社:株式会社中村超硬
ダイヤモンド応用技術で精密部品と工具を製作
続いて、東北の「~300社」選定企業3社による、ビジネス・技術発表が行われました。
◇元気なモノ作り中小企業300社:東洋システム株式会社
電池の開発を支える評価装置で世界に貢献
◇元気なモノ作り中小企業300社:株式会社高橋工業
陸に上がった造船技術で新風を巻き起こす
◇元気なモノ作り中小企業300社:協和精工株式会社
電界砥粒制御研磨技術によりcBN切削工具を量産
その後行われた交流会では、色々な方からお話を伺ってきました。
宮城県以外の方からも、お話を伺ってきました。
左から、東光舎の井上さん、ホクユーフーズの福井さん、伊藤工作所の伊藤さん。
◇元気なモノ作り中小企業300社:株式会社東光舎
幾工程にも細分化された鋏の研磨工程はすべて手作業
◇元気なモノ作り中小企業300社:株式会社ホクユーフーズ
ヘルシー志向の食材で創る人工キャビアを提供(PDF)
◇元気なモノ作り中小企業300社:株式会社伊藤工作所
酪農家ニーズを形にするオンリーワン省力機器の開発(PDF)
皆さん共通して、「モノ作りは人づくり」と強調されていたことが、とても印象的でした。
「日本は資源がない国。だから、人間の脳みそで頑張るしかない」と、
東北学院大学学長の星宮望さんや、西澤潤一さんもインタビューで仰っていましたが、
経済産業界から見る日本の今を、この地域をフィールドにして、可視化できたらと思います。
東北経済産業局では、今後も「~300社」からのアンケート調査結果等を踏まえ、
交流会や展示会などを実施していく予定、とのこと。
「宮城の新聞」では、これからも継続取材を続けて行きたいと思います。
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