東北大学理学研究科物理学専攻教授の平山祥郎さんインタビュー(続編)を公開しました
「昨年インタビューしていただいた研究の成果が出ましたよ」と、
昨年末、『宮城の新聞』に一通のメールが舞い込んできました。
差出人は、平山祥郎さん(東北大学理学研究科教授)です。
『宮城の新聞』では、「科学って、そもそもなんだろう?」をテーマに、
様々な立場の研究者の方がリアルに感じる科学とはそもそも何かを伺う
インタビュー特集をしていますが、その取材内容の延長線上で、
成果報告をいただいたのは初のケースだったので、嬉しく思いました。
「核スピン」が重要な役割を果たす新たなエレクトロニクス分野の開拓を目指す、
平山さん率いる研究プロジェクト「核スピンエレクトロニクスプロジェクト」は、
次世代のコンピューターと言われる「量子コンピューター」にもつながる研究と期待され、
国の事業(戦略的創造研究推進事業ERATO型研究)にも採択されています。
前回のインタビューから約1年。
あれからどのような研究成果が生まれたのでしょうか。
平山さんに、本研究成果の意義などについて聞きました。
研究成果そのものは、当然ながら、専門的な最先端研究ですが、
研究者の方が、一体何をどうしたらおもしろいと思っているのか、
個人のモチベーションを中心に、以前お話をお伺いしていた分、
今回の成果についても大変興味深くお話を伺うことができました。
また、今回の平山先生のお話に限らず、色々な方にお話を伺っていると、
科学って不思議だなぁ・・・と、ふわっとした気持ちになることがあります。
それは、説明できない現象が出てくる。
そして誰かが体系を位置づける。
すると体系の中から導き出すことで、
これまで説明できなかった現象のつじつまが合う。
しかも、説明できるだけでは終わらなくて、
そこから得られた結果を応用して、
現実的の世界で役立たせることができる。
そうやって新しいものがつくられていって、
現にわたしたちの世界ができている。
そう考えると、科学ってすごく不思議です。
それはもしかすると、科学に限ったことではなく、
認識することの不思議さなのかもしれません。
そして、そもそも科学と言うと、外から見たイメージとしては、
客観的で理詰めのイメージが強い気もするのですが、
いろいろな研究者の方にインタビューしてみると、
実は、意外とそうではない部分もあるのです。
その人が持つ主観的な直感と言いますか、
その人が思い込めるだけの信じられる何かを、
確かにつかんでいるものがあるんだなぁと感じます。
それを徐々に、外から見ても納得できるような
客観的なものに仕立て上げていくプロセスを、
わたしたちは見ているのかもしれません。
ということで、ぜひ前回の記事と併せて、今回の記事をご覧いただければと思います。
詳しくは、記事をご覧ください。
【宮城の新聞】平山祥郎さん(東北大学理学研究科教授)に聞く
【宮城の新聞】平山祥郎さん(東北大学理学研究科教授)に聞く(続編)
※研究成果についてより詳しく知りたい方は、JSTプレスリリースをご覧ください。
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