「キャンパスベンチャーグランプリ東北」を今年も取材しました
4日、ホテルメトロポリタン仙台(仙台市青葉区)で行われた、
学生によるベンチャービジネスのアイデアやプランを競い合うコンテスト
「第5回キャンパスベンチャーグランプリ東北2009」 (CVG東北)の表彰式を取材しました。
CVGとは、次代を担う人材の育成と新産業創造を目的に、
経済団体や日刊工業新聞社などが、東北地域では2005年度から開催しているもの。
最高賞にあたるCVG東北大賞は、今年も該当者なし。
最優秀賞には東北大学大学院の山口さんらがグループで提案した、
「新型自転車によるレンタルサイクルシステム『モビクル』の提案」が選ばれました。
一昨年前からCVG東北を取材させていただいていますが、
次世代に対する産業界からの期待を、毎回ひしひしと感じています。
昨年と一昨年の取材についての報告はこちら(↓)
【記者ブログ】キャンパスベンチャーグランプリ表彰式を取材しました(第3回)
【記者ブログ】キャンパスベンチャーグランプリ東北2008を取材しました(第4回)
そこで、先行き不透明な時代、中高生も含めた若い世代が
大切にすべき姿勢や養うべき力とは何かを、昨年に引き続き、皆さんに聞きました。
まずは、CVG東北実行委員長の幕田圭一さん(東北経済連合会長)から、
「ものがない時代からの歴史」を知ろうとすることの大切さについて、お話いただきました。
次に、CVG東北審査委員長の原田晃さん(産総研東北センター所長)から、
「自分の強みを客観的に見ることの大切さ」について、お話いただきました。
※海の研究者・原田さんへのロングインタビュー記事は、下記の通り。
◆産総研東北センター所長の原田晃さんに聞く:科学って、そもそもなんだろう?
CVG共催の日刊工業新聞社 代表取締役社長の千野俊猛さんです。
インタビューでは「知恵と知識の違い」について、お話いただきました。
千野さんのお人柄も、こういったスタンスから出ているのかな、と感じられるお話でした。
みやぎ工業会副会長の佐藤徹雄さん(新東北化学工業会長)です。
「時代が変わるということは何なのか」を認識すべきだ、というお話をいただきました。
※写真は昨夏、佐藤さんを訪ねたときの写真です・・・すみません・・・
◆【記者ブログ】新東北化学工業株式会社の佐藤徹雄会長を訪ねました
CVG東北2009の様子や、皆さんからのコメントにつきましては、
来週公開予定の記事に掲載いたします。もう少々お待ち下さい。
実は、このCVG東北、私も学生時代に応募しておりまして、
05年度「第1回CVG東北」は、残念ながら書類審査で落選...
06年度「第2回CVG東北」は、2件プレゼンして、1件入選(奨励賞)、1件落選。
入選したプランの発展系が、この「宮城の新聞」であり、
落選したプランの発展系が、「NPO法人natural science」の取組みとなっています。
その後は、私は学生ではなくなったため応募できませんが、
NPO法人natural science で一緒に活動している学生が応募しています。
2007年度「第3回CVG東北」は、八重樫君(当時、東北大 工2年)が日刊工業新聞社賞、
2008年度「第4回CVG東北」は、福島さん(当時、東北大・医D3年)が日刊工業新聞社賞、
宮崎君(当時、東北大 経4年)が奨励賞を受賞。
そして今年度は、八重樫君(東北大 工4年)、佐瀬君(東北大 工3年)、
結城さん(東北学院大M1年)、田村さん(東北学院大4年)が、奨励賞を受賞。
自分がやりたいこと・考えていることを、自分の内から引っ張り出し、
実際にカタチにしていくひとつの場として、このようなコンテストは非常に良い機会です。
ぜひ来年も、いろいろな方に応募していただきたいと思います。
自分にとってリアルに価値だと思うことをカタチにして、
かつ、社会にとって価値あるものとして提供する。
自分が価値だと思うものと、社会との"つながり"をつくることは、
頭で思うほど簡単なことではないのだなぁ、と思います。
けれども、これまでつくってきた要素を、今度は客観視しながら凝縮して、
「自分の強み」として通していくことで、社会との"つながり"ができるのかな、
と感じている今日この頃です。
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尾崎真一郎 (2010年2月10日 14:56)
遅ればせながら初めて読ませていただきました。うまく記事にまとまっていますね。キャンパス・ベンチャーの皆さんとあわせて、「宮城の新聞」が未来に羽ばたけるよう、応援しています。