引地精工代表取締役社長の引地さんを取材しました
それぞれの「人」が、それぞれの前提から、それぞれの思いで、
試行錯誤してつくったプロセスあっての結果が、
総和として、今のわたしたちの社会をつくっています。
しかしながら、複雑化・細分化した成熟社会の今、そららの前提やプロセスを、
リアリティーを感じながら認識することが、なかなか難しいと感じています。
そこで『宮城の新聞』では、「社会って、そもそもなんだろう?」をテーマに、
それらの前提やプロセスをつくる、いろいろな立場の「人」のリアリティーを通して、
わたしたちの社会を可視化していくことを目指す特集を行っています。
本日は、産業用少力化機械、治工具、設計製作を行う産業用自動機メーカーの
引地精工(宮城県岩沼市)代表取締役社長の引地さんをインタビューしました。
引地精工さんは、設計段階から最終製品製造まで一貫して請け負うスタイルで、
要求レベルの厳しい大手メーカーからも厚い信頼を得ている企業なのだそうです。
産業界と教育界が一緒になってものづくり人材を育成する国の事業
「クラフトマン21」の先日行われた成果発表会」に受入企業として参加した
引地さんへのインタビュー記事にも表れているように、
「やる気を持ち続ければ、必ず道は開ける」をまさに体現したような方でした。
当日は、そんな引地さんから見える「社会とはそもそも何か」について、
長時間にわたり、お話を伺ってきました。
引地精工さんからの帰り道、引地精工さんで10日間就業体験した高校生が、
先の成果発表会で下記のように報告していたことを、ふと思い出しました。
「働くために必要なことは、当然のことを当然にできること、
ひとつ人より優れた技術を身に付けること、そしてやる気が大切と感じた」
そう高校生が感じたことも納得できる、引地さんはそんな「人」でした。
バブル崩壊後に書いたという、社員へのメッセージです。
(日付を書いていなかったことを、後悔されていました)
これらを口で言うだけなら、きっと誰にだってできます。
けれども、ここまでシンプルに言葉を紡ぎ出し、
かつ有言実行することは、そう簡単なことではありません。
それを「男に二言はない」と言い切り、シンプルにその筋を通して、
実現してしまうところに、引地さんの強みがあるのかもしれません。
そうなると、今回の取材記事は、その有言実行の現場も含めて
はじめて完結するタイプの記事になるかと思います。
そこで今春、取材の続きという形で、引地精工さんの
有言実行の現場へ、継続取材に伺う予定です。
記事は、継続取材の結果も含めての完成となりますので、
もう少々お待ちください。
また、引地さんのご趣味はクルージングということで、
背丈を越える巨大カジキマグロと並んで撮影した写真も見せていただきました。
大型のクルーザーで、(冬を除く)一年中クルージングを楽しんでいるそうです。
きっと仕事も趣味も、引地さんのスタンスは変わらないのだろうな、と感じさせる方でした。
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