瀬名秀明さんの課外ゼミ「本を愉しむ。未来を語る。」を取材しました
作家で東北大学機械系特任教授の瀬名秀明さんが
東北大学の大学院生の皆さんと展開している課外活動 「本を愉しむ。未来を語る。」。
先日の瀬名さんへのインタビューで、課外ゼミのお話も伺い、「ぜひ取材を」とお願いしたところ、
今年度最後の活動となる飲み会に、私もお邪魔させていただくことになりました。
どのようなゼミなのかと言うと、
以下、「本を愉しむ。未来を語る。瀬名秀明の課外ゼミ」からの引用です。
私たちはふだん、未来のことをあまり考えません。
未来を創る科学者・技術者になろうとしている大学院生も、
つい目先の実験にとらわれがちです。
ときには異分野の学生とお茶を飲みながら、
一冊の本をきっかけにして未来を語ってみる。
これが課外ゼミの主旨です。
お題となる本や映画は、あえて科学・技術と直接関係のないものを選びます。
読んでおもしろいもの、観て楽しいもの、
アートの愉しさを満喫できるものに触れて、心を豊かに。
そして、そこから生まれる未来のヴィジョンを探ってみましょう。
この活動がたくさんの科学・技術の現場に拡がってゆくことを期待します。
先日のインタビュー(後日公開)から、この課外ゼミは、
瀬名さんのスタンスを具現化したもののひとつだと感じました。
そこで実際に、参加された学生の皆さんにとって、
この課外ゼミは、どのような存在だったのか、生の声を聞いてきました。
お話を伺っていて、皆さんに共通だったように思えたのが、この課外ゼミが
「自分とは違う世界を垣間見ることができた場」であった、という点です。
「いろいろな人がいろいろなことを考えていることがわかり、
偏りを持っていた自分が、generalist になった。視野が広がった」という声や
「研究というのは、何もないところから新しいものを生み出すこと。
けれどもそこで必ず、壁にぶち当たる。
それを乗り越えるきっかけは、自分の想定外のところにあったりする。
自分のテリトリー外の材料を手に入れた、引き出しが増えた、という意味で、
非常に良かった」という声がありました。
そして何よりも、「楽しみながら、自然にできたのが良かった」という声が印象的でした。
瀬名さんのスタンスが具現化された場であったのだろうなぁと、体で感じることができました。
と言いつつ、楽しいお話に、ついついお酒が進み、
瀬名さんや学生の皆さんに、直接書いて頂いたノートのお陰で、
記憶を呼び覚ますことができたのでした。
学生の皆さんから、瀬名さんへ「枯れないお花」のプレゼント。
瀬名秀明さんへのインタビュー記事は、近日公開予定です。
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