仙台市教育委員会の教育功績者表彰式・合同校長会を取材しました
「教育功績者表彰式」というと、昔から退職者の表彰が主流なのだそうですが、
仙台市では、現役の学校職員を平成16年度から表彰しているそうです。
では一体、教育の現場では、どのような点が評価されるのでしょうか。
そこから、公教育が向かおうとする方向性が見えるのではないかと考え、
早速、仙台市教育センターへ取材に行ってきました。
今回、受彰された学校職員の方々です。
教諭だけでなく、養護教諭、事務職員、用務技師さんの計11名。
「指導や業務に疑問をもたれるような教職員がいる一方で、優秀教員もいます。
バッシングだけでなく、地道に努力をしている人たちも評価しよう、
ということで、この表彰式がはじまりました。
時流にのったものもあれば、普遍的なものも、色々とあります」
と仙台市教育局学校教育部教職員課の大風さん。
確かに、DCを修学旅行に取り入れた活動や、科学教育、性教育、
または市や国の事業(研究)に積極的に取り組んだもの、
あるいは日常の業務に模範的に取り組んでいるものなど、様々です。
(個人的には、用務技師さんの表彰も、興味深かったです)
取材では、受彰理由も含め、
受彰者の皆さんには、普段どのようなことを心がけているのかも伺ってきました。
そこで皆さんに共通している点として感じたのは、
自分がやるべきことを認識し、基本となる一日一日を大切にしていて、
かつ「自分がやるべきことさえやっていればそれで良い」という発想ではなく、
まわりとも連携しながら教育実践を着実に進めている、という点です。
それと同時に、教育というのは、非常に地道な活動なのだなぁ、
ということを改めて感じた取材でした。
※詳しくは、記事をご覧頂ければと存じます。
教育功績者表彰式に続いて、合同校長会が行われたのですが、
どうやら、マスコミの皆さんの動きを観察していると、
「学校における携帯電話の取り扱い等について」が関心の的なようです。
先日は、宮城県教育委員会が、仙台市を除く県内の小学5年生、中学2年生、
それぞれの保護者から抽出した計約6500と、全公立小中学校を対象に実施した
調査結果が報道されました。
仙台市教育委員会によると、調査対象は、以下の約6000名。
○仙台市立学校の児童生徒の約3%を抽出
(小学校11校2,115名、中学校7校608名、高校3校269名)
○上記の抽出した児童生徒の保護者
調査結果のポイントとしては、
○携帯電話の所有率は、学年が進むごとに上昇。高校生は全員。
(小1:18.9%、小5:27.3%、中2:46.4%、高2:100.0%)
○携帯電話を持ち始める年齢が急激に低下。不審者対策か。
(小学校入学前 現小1:55.7%、現小6:1.9%、現中3:0.0%)
(小5~6 現小6:42.9%、現中3:14.6%)
○中高生は、電話よりメールやインターネットの利用が高い。
○中高生は、プロフやブログ等の閲覧は多いが、
出会い系サイトへのアクセスは極めて少ない。
○「フィルタリング機能を知らない」保護者の割合が小中学校で約2割。
○小学校では約31%、中学校では約17%の保護者が、
学校への持込は「必要」と考えている。
「不審者対策」や「遅くなるときに緊急連絡」が理由の多く。
学校への持ち込みについては、各校の校長判断だそうですが、
市教委は調査結果を踏まえ、今後ルール作りを進める方針だそうです。
私が中学生の頃は、携帯(あの頃はPHSが主流でした)を持っている人は
ほとんどいなかったのですが、時代はものすごいスピードで変わっていると感じます。
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