公正取引委員会の「高校生向け独禁法教室」を取材しました
公正取引委員会が、全国各地の中学校で行っている「独禁法(=独占禁止法)教室」。
今年度、その高校生バージョンが、ここ宮城県で初めて開催されるということで、
早速取材に行ってきました。
3月4日、宮城県立鹿島台商業高等学校にて、高校生バージョンを初開催、
3月13日、宮城県仙台第一高等学校にて、普通高校で初の開催。
公取委の職員3名が、「出前授業」をするスタイルです。
この「独禁法教室」、結論から言うと、とても面白い授業でした。
公取委職員のユーモアたっぷりのトークもさることながら、
単に「独禁法って、こういう法律なんだよ~」では終わらない授業だったんです。
「独禁法を理解する上で、まずそもそも競争が経済の発展に
欠かせないことを理解してもらいたい」と話すのは、公取委職員の小菅さん。
授業はディスカッション中心の授業で、
「そもそも価格カルテルはなぜ悪いのか?」
「そもそも価格カルテルはなぜ行われるのか?」
「そもそも価格カルテルのデメリットは何か?」
「そもそも価格カルテルにメリットはあるのか?」などなど、
「そもそもなぜ?」と根本を考えることが中心の授業でした。
法律をはじめ、人間がつくりあげてきたもの(大きくとらえれば自然)には、
何かしらの「必然のステップ」の積み重ねがあって、「今、目に見えているもの」があります。
だからこそ、「今、目に見えているもの」だけを見るのではなくて、
それが成立した「必然のステップ」を、「そもそもなぜ?」と問いかけることではじめて、
「今、目に見えているもの」を理解すること・活用することができるのだろうなぁと、
今回の取材を通して、改めて感じました。
「高校生向け独禁法教室」の詳細につきましては、記事をご覧下さい。
市場競争の重要性学ぶ 仙台一高で公取委が出前授業
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