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記者・大草芳江が活動をつづります

2008年3月29日

国税局酒モニター・最後の座談会へ行って来ました

カテゴリ:取材日記

平成19年度仙台国税局「酒モニター」として、最後のお仕事(座談会)に行って来ました。

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写真前列が平成19年度「酒モニター」、後列が東北6県の酒造組合代表の皆さんです。

仙台国税局「酒モニター」制度とは、消費者の意見や要望をこれまで以上に把握し、
今後の酒類産業政策に生かすため、平成17年度に仙台国税局が創設した制度で、
幅広い職業等の20代から60代までの10名が毎年委嘱を受けています。

今年度第三回目の座談会。まずは伊藤国税局長からのご挨拶。
そこでなんと、今年度で「酒モニター」の活動を停止する、とのお話が。
あわよくば来年度も・・・とひそかに狙っていた私にとっては少々残念な決定です。

座談会では、東北6県の酒造組合代表の方々と、
以下のテーマについて、意見交換を行いました。

(1)消費者への情報発信は的確か
(2)小売店、料飲店で扱われる地酒について(価格、提供方法、説明等)
(3)若年層、未成年層に対するいわゆる「酒育」について

詳しい報告は、国税局HPに間もなくアップされると思いますが、
業界側の生の声は、大変興味深いものでした。

例えば、
・ドンと構えていることに誇りを感じている業界であると業界側も認識していること、
・業界側も、情報発信のあり方(効率性、情報のミスマッチ)を模索していること、
・表立っては言えないが、料飲店での価格設定等に疑問を持っていること、
などなど。

業界側の不安・不満も含めた本音が聞けたことで、逆に、親近感が湧きました。

ただ情報発信のあり方に関しては、

「ナショナルブランドとの差別化をはかるため、
積極的・広域的なマーケティングよりも情報を抑えながらの販売手法を模索している」点や、
「日本酒業界は真面目なので、美容・健康面を全面的にPRするのは心苦しい気持ちもある」
点に共感する反面、

私が一消費者として感じたことは、

商品のコンセプトや特徴、蔵の目指す方向性や造り手の思いなど、
「日本酒のことをもっと知りたい!」と思ったときに接触する媒体(ラベル、WEB等)や
イベント・セミナーには、日本酒業界のことを体系的に知らない人でも、
それぞれの意図が「見える」ような情報発信が、もっと必要ではないかという点です。

というのも、
「酒モニター」活動等を通じ、造り手のお話を直接伺うたびに、
日本酒の奥深さやその思いに、いつも感激してしまうのですが、

逆に言えば、直接聞いてみないと、その魅力がなかなかわからない、
という傾向が、(他業種と比べて)やや強い気がしていました。

先日取材した宮城県酒造組合主催の会員限定利き酒会も、
 「HP掲載商品をすべて体験してもらいたい」という主催者側の意図が、
 ほとんど参加者側に伝わっていなかったように思います。
 (実際、利き酒会に参加した知り合いは皆、その事実を知らぬまま利き酒をしていました)
 取材でその意図を聞き感激しましたが、逆にとてももったいないと思います。

広域的・積極的なPRをしてほしいとは、あまり思っていません。
ただ少なくとも、酒に込めた造り手の意図を「可視化」することは必須だと思います。

「日本酒をもっと知りたい!」と思っている地酒ファンと「予備軍」に対し、
それによって、その魅力がもっともっと伝わる部分もあるのではないでしょうか。

また情報発信のあり方も、「健康・美容」と無理して消費者に合わせるよりも、
「真面目」で「ドンと構えていることに誇りを感じている」日本酒業界気質を、
むしろ、ありのまま「こだわり」「職人気質」として消費者へと伝えていく方が、
今の時代には新鮮に映り、逆にその魅力が伝わるのではないかとも思います。

また、私が開催する「日本酒を楽しむ会」で声をかける同年代(20代)には、
「よく日本酒のことを知らないので、もっと勉強したい」と言う人が多いです。

思った以上そういった話を聞くので、(数字にはまだ見えないけれども)
地酒ファン「予備軍」は、実は身のまわりにたくさんいるように感じています。

日本酒は、知れば知るほど奥深く、日本人の生活に密着したお酒。

「予備軍」から「正規軍(?)」に一度昇格してしまえば、
「切っても切れない関係」になれるアドバンテージを、
日本酒は秘めているのではないでしょうか。

地酒ファン「予備軍」に対する、地道な情報発信と、草の根的な教育活動によって、
地酒ファン「正規軍」は、今後も、じわじわと増えていくのではないかと思います。

今後も、歴代「酒モニター」計30名は、
意見・提言、日本酒関連のイベントへの参加や、国税局「酒モニター」名刺の使用等を通じて、
日本酒の「応援団」として活動できるそう。

知れば知るほど奥深い日本酒の世界。
昔ながらの「手づくり」を貫くその姿に、今の時代にはない、
貴重なスタンスを見るような気がします。

一消費者として、今後の日本酒業界に対し、
ますます高いポテンシャルを感じた1年間でした。

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