TOHOKUものづくりコリドー自動車産業分野 「マシンビジョン研究会」第1回公開セミナーを取材しました
引地精工社長の引地さんからご案内いただき、本日は、
「TOHOKUものづくりコリドー」自動車産業分野における
「マシンビジョン研究会」第1回公開セミナーを取材しました。
TOHOKUものづくりコリドーとは、
「東北地域の優れたものづくり技術をもつ企業、研究機関、支援機関を
コリドー(回廊)でつなぎ、それぞれの強みを発揮する相互の相乗効果によって、
世界に発信する『ものづくりクラスター』の形成を目指す」プロジェクトで、
東北経済産業局が2006年度から展開しているものです。
◆前・東北経済産業局長の根井さんへのインタビュー記事に、関連内容があります
【第2回】根井寿規・東北経済産業局長に聞く:経済産業省って、そもそも何ですか?
7つの産業・技術分野(自動車産業、半導体産業、医療・福祉機器産業、
MEMS技術、IT、光産業、非鉄金属リサイクル)で10産業集積地が、
県や市などの枠を超えて、有機的に連携し、戦略的に各種プロジェクトに取り組むもの。
この「マシンビジョン(=視覚情報処理)」研究会は、自動車産業分野のなかで、
自動車の前方視認システム用の「画像処理」の製品づくりを目指すものなのだそう。
当日は、研究シーズとして「位相限定相関法を用いた画像処理技術」の紹介や、
「川下企業」ニーズ、「川上企業」シーズの紹介がありました。
引地さんへのインタビューで伺った、「曲面・鏡面外観検査ロボット」の紹介も。
デンソーの多間接ロボットに、引地精工オリジナルの鏡面用カメラヘッドを搭載して、
鏡面かつ曲面での外観検査を可能にしたもので、目視検査より高度な検査に挑戦。
東京で行われた「2009国際ロボット展」では、予想以上に大きな反響があったそうです。
次回、現場取材の際には、実物をぜひ見たいと思います。
本日、ものづくりの最前線事例を見て感じたことは、
とてもシンプルな因果関係(核になるもの)をまずつかんで、
そこから実際にものをつくって展開し、皆が欲しいと思うものへと洗練させていく、
そのプロセスのおもしろさ、と言いいますか、「創造」というものの不思議さです。
そうやって、これまでなかったものが生まれて、どんどん世界が新しくつくられていく。
そのダイナミズムを、特に、その核となる因果関係を中心にして可視化したい。
そして、それを可視化することがきっと価値になるはずだ、と改めて感じた1日でした。
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