東北経済産業局長室へ行ってきました
本日は、東北経済産業局長の根井さんからお声掛け頂き、
東北経済産業局長室へ行ってきました。
秋田からフリーペーパー「Ag(エイジー)」を出されているという渋谷さんらに
わたしも同席させて頂き、色々とお話を伺ってきました。
「なぜ、役所の広報誌はわかりにくいのか」
わたしがお邪魔すると、そんな話題に。
確かに、役所ならではの言語体系、頭に入れようと思っても、なかなか入ってきません。
役所の広報誌がわかりにくい理由のひとつに、
トレーニングされた役所ならではの言語力があると、根井さんはおっしゃっていました。
その言語体系が生まれた必然性は、以下のとおりとなるそうです。
人間、たとえ同じ言葉でも、育った環境によって、その捉え方は異なる場合がある。
↓
どんな読み方をしても、同じ解釈しかできないものが必要(その典型が法律)。
↓
だから当然、わかりやすくなるはずがない。
ここで私が驚いたのは、この役所ならではの言語力、
なんと役所に入って7~8年(=課長補佐になる位)も、
徹底してトレーニングされるものなのだそうです。
役所関係の書類は「、」をどこに入れるかを調整(=修飾関係を調整)することで、
意図通りのものをつくるのだ、とどこかで聞いたことはありますが、
それも、長年のトレーニングの成果だったのですね・・・
また、専門用語を使い、前提やメカニズムが省略されると、
それを共有していない人はわからなくなる、とも根井さんは話していました。
これは科学の領域でも、同様のことが起こっている場合があると言えそうですね。
小学校の通信簿には、「お友達にわかりやすく説明できるよう、
お母さんもご協力下さい」と6年間、先生から書かれ続け、
役所に入ってからも「根井君の文章は、四角くて黒いね(=漢字だらけ)」と
評されたという根井東北経済産業局長ではありますが、
地元産業界の社長さん達に聞くと、
「あれ程、話がわかる局長は他にいないよ」と皆さん口を揃えて仰います。
宮城の新聞では3月、根井さんをインタビュー予定です。
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