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記者・大草芳江が活動をつづります

2009年2月18日

東北経済産業局長室へ行ってきました

カテゴリ:取材日記

本日は、東北経済産業局長の根井さんからお声掛け頂き、
東北経済産業局長室へ行ってきました。

090218.jpg

秋田からフリーペーパー「Ag(エイジー)」を出されているという渋谷さんらに
わたしも同席させて頂き、色々とお話を伺ってきました。


「なぜ、役所の広報誌はわかりにくいのか」

わたしがお邪魔すると、そんな話題に。
確かに、役所ならではの言語体系、頭に入れようと思っても、なかなか入ってきません。

役所の広報誌がわかりにくい理由のひとつに、
トレーニングされた役所ならではの言語力があると、根井さんはおっしゃっていました。
その言語体系が生まれた必然性は、以下のとおりとなるそうです。

人間、たとえ同じ言葉でも、育った環境によって、その捉え方は異なる場合がある。
            ↓
どんな読み方をしても、同じ解釈しかできないものが必要(その典型が法律)。
            ↓
だから当然、わかりやすくなるはずがない。

ここで私が驚いたのは、この役所ならではの言語力、
なんと役所に入って7~8年(=課長補佐になる位)も、
徹底してトレーニングされるものなのだそうです。

役所関係の書類は「、」をどこに入れるかを調整(=修飾関係を調整)することで、
意図通りのものをつくるのだ、とどこかで聞いたことはありますが、
それも、長年のトレーニングの成果だったのですね・・・

また、専門用語を使い、前提やメカニズムが省略されると、
それを共有していない人はわからなくなる、とも根井さんは話していました。

これは科学の領域でも、同様のことが起こっている場合があると言えそうですね。

小学校の通信簿には、「お友達にわかりやすく説明できるよう、
お母さんもご協力下さい」と6年間、先生から書かれ続け、

役所に入ってからも「根井君の文章は、四角くて黒いね(=漢字だらけ)」と
評されたという根井東北経済産業局長ではありますが、

地元産業界の社長さん達に聞くと、
「あれ程、話がわかる局長は他にいないよ」と皆さん口を揃えて仰います。

宮城の新聞では3月、根井さんをインタビュー予定です。

カテゴリ: 取材日記   (タグ: ,

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