宮城県教育委員会を取材しました
宮城における教育の流れを知るために、宮城県教育委員会を取材しました。
高校教育課の松本さんに、お話を伺いました。
戦後の学校教育制度が発足してから、半世紀あまり。
宮城県における高校進学率は、
昭和50年に90%を超え、平成5年以降はほぼ97%台で推移しており、
基礎的・量的な面での教育環境は、「おおむね整備された」とされています。
このような量的拡大が進む中で、高校生の興味・関心、進路意識などが多様化し、
規制の枠の中では自分の特性や能力が伸ばしきれない生徒が増加。
また、宮城県における中学校卒業(予定)者数は、平成元年をピークに、大幅に減少。
この減少傾向は、平成22年度以降もなだらかに続くと予想されています。
そのような現状を踏まえた上で、宮城県教育委員会では、
これまでの量的拡大から質的充実への転換を図ろうと、
平成9年3月に「みやぎ新時代教育ビジョン」を策定。
宮城県における高校教育の一層の充実を目指し、
特に早急な対応が必要な重要課題として、以下の4つを挙げています。
(1)生徒の多様化への対応
・ 特色ある学科の設置(総合学科、単位制高校、専門学科)
・ 全日制高校の充実
・ 定期制高校及び通信制高校の充実
・ 中高一貫教育及び中高連携教育の推進
・ 多様な個性や特性に対応した教育の推進
(2)中学校卒業者数の減少への対応
・ 学級減及び学校再編
(3)地域社会との連携
・ 学校評議員制度の導入
・ 学校の自己点検・自己評価システムの導入
・ 生徒による授業評価の充実
・ 学校自由見学日の設定
・ 学校施設の開放
・ 社会人の授業聴講制度の導入
・ 高校間の単位互換制度の導入
・ 他の教育機関との人材交流
・ インターネット等を活用した学校情報の発信
(4)男女共同参画社会へ向けた取組み
【男女共学化の推進についての基本方針】
「男女別学校については、校舎の改築や学科改編、再編などを機に、
対象校ごとに関係者の理解を得ながら、全て男女共学化を推進します」
【男女共学化・推進の理由】
①高校生という多感な時期に、男女が共に学び、理解し、成長しあう場を
日常的に設けることが教育環境として望ましい
②社会のあり方の反映である学校においては、男女が別々に学ぶよりも
共に学ぶ方が自然である
③県民の負担で設置されている県立高校においては、性差による入学制限を
設けることは好ましくない など
といったところが、県教委の見解とのことでした。
おまけですが、せっかくなので、県庁の最上階に登ってみました。
すると、宮城県の県政広報展示室が。
こんな施設があったことを、知りませんでした。
他に人はいませんでしたが、宮城の歴史を知れて、意外と面白かったです。
こちらは昔の県庁。
見た目は明治時代風ですが、昭和の建物なのだそう。
一県民として気になる、県の予算の使い道。
教育関係に、なんと4分の1もの予算が使われているのですね。
県財政の推移です。バブル景気は、やはり凄かったのですね。
「宮城」を知る上で、歴史認識の重要性を感じる今日この頃。
休みの日にでも、いろいろな歴史を見つけに行こうと考えています。
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