ミウラセンサー研究所へ行ってきました
今年7月に開催した「第1回 natural science シンポジウム」にご出展いただいた、
株式会社ミウラセンサー研究所さんへ、ご報告に行ってきました。
太陽は、目に見える光から目に見えない光まで、様々な波長の光を発していますが、
一般的に太陽光発電に利用されるのは、目に見える光である可視光線のみです。
そこでJAXAでは、太陽光をより効率的に利用するために、
可視光線に加え、一般的なソーラーシステムでは役に立たなかった赤外線も利用する
発電システムの研究開発を進めてきました。
そのJAXAの技術を、よりシンプルにして教材化したものが
ミウラセンサーさんが開発を担当した「太陽光熱複合発電システム」というわけです。
↑ 「第1回 natural science シンポジウム」のようすです。
ミウラセンサー研究所、JAXA 宇宙航空研究開発機構 先端技術センター、
ソートR&D株式会社、ジーイーエス株式会社のブースでは、
「太陽光熱複合発電システム」試作機の1号、2号、3号をご用意いただき、
完成品ができるまでの開発のプロセスを可視化するブースを作っていただきました。
↑ こちらが試作機2号です。
↑ こちらは試作機3号です。
詳しい内容は、「第1回 natural science シンポジウム」報告ページをご覧下さい。
その「太陽光熱複合発電システム模型」が、
↑ 完成していました!
↑ ダンボール状構造でかつ水に強い素材を利用し、ローコスト化を図っているバージョンです。
実はこの素材、荷物を運ぶための梱包材として利用されているものなのだそう。
普段は梱包材としてこの素材をつくっている製造メーカーさんは
「こういう応用になるんだ」と、新しい発想を喜んでいらっしゃるそうです。
「ものづくりは、楽しむべき」という三浦さんのものづくり。
「個々に取り出せば、単なる部品だが、
それをシステムにすると、個々の部品の意味がわかるし、関心につながる。
自分のつくった一部分がこうなるんだと、全体をイメージできるものづくり。
そういうものづくりをすると、やりがいがあります」と話す三浦さん。
科学・技術の発展に伴い、わたしたちの身のまわりのものは、
ブラックボックス化・細分化・複雑化しています。
その分、とても便利な社会になりましたが、
そこに至るまでのプロセスにリンクがかかりづらくなった分、
わたしたちは、目の前にあるものを当たり前のものとして、受身に受け入れがちです。
そんな中、ひとつひとつ目の前にあることを、五感で感じながら、認識していくプロセスを、
「宮城の新聞」や「ストリートサイエンスフェスティバル」で可視化・具現化したいと思っています。
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