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記者・大草芳江が活動をつづります

2008年2月14日

新東北化学工業の佐藤会長を取材しました

カテゴリ:取材日記

本日は、鉱物採掘加工・販売会社の新東北化学工業の
佐藤会長に取材をさせて頂きました。

新東北化学工業さんは、ゼオライトと呼ばれる
天然鉱物を使った機能性材料開発のパイオニア。

080214.jpg

仙台市青葉区上愛子にある新東北化学工業さんの鉱山には、
大量のゼオライトが埋蔵されているそうなのですが、

そもそもゼオライトとは、内部にとても微小な穴
(水、窒素分子よりも少し大きい5~8Å。1Å=1億分の1cm。)
が、トンネル状に構成されているアルミノ珪酸塩の総称だそう。

その空洞が、水分やアンモニア、窒素などを
吸着したり、排出したりするそうなんです。

新東北化学工業さんは、こうしたゼオライトの様々な機能を生かし、
室内温度を調整する呼吸性建材や、脱臭乾燥剤、土壌改良剤などの
各種商品を研究・開発してきました。

平成5年、日経産業新聞(日本経済新聞社)の一面を大きく飾ったのは、
大手ゼネコンの鹿島(東京)と共同開発した「呼吸性建材」。

「湿気、カビ、結露などを防ぎ、化学物質を吸着する」と評価され、
現在、東京都写真美術館など全国100ヶ所以上の美術館、
福祉施設、レストランなどに採用されているとか。

また平成8年には、政府開発援助(ODA)の一環として、
インドネシアに建設された「生物多様性保存博物館」の収蔵庫の内壁材にも
「高温多湿な気候に加え、停電で空調設備が停止する可能性がある」という
悪条件を克服する切り札として、採用されたそう。

研究開発に力を入れ、それでいて、世界中へも積極的に販路を拡大していく
その姿勢を・・・

・・・と本来は、
そのようなお話をいろいろと伺う予定だったのですが、

佐藤会長のご好意で今回は、なんと取材時間の大半を、
弊社ビジネスへのアドバイスに費やして頂きました。

「はじめの一歩はそれでよい。その後、どのような果実(=事業モデル)が
刈り取れるのか、具体的な枠をイメージしていくことが大切だ」

佐藤会長に初めてお会いしたのが1年前。

産業界で長い間活躍されている方のお話をこうして伺う度に、
リアルな社会の構造に、触れることができる気がします。

佐藤会長には、改めて取材のお時間を頂ける事に。
貴重なお時間頂きましたこと、この場を借りてお礼申し上げます。

ということで、新東北化学工業さんについてのお話は、また後ほど。
楽しみにしていてくださいね!

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