2011 年3 月11 日に発生した東日本大震災により、
亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、
被災された皆様、そのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。
私が理事を務める特定非営利活動法人 natural science では、
今年度の『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』の開催時期等について、
しばらく検討を重ねておりました。そんな中、多くの企業や大学関係者の皆様から、
「こんな時だからこそ、むしろこの時期に、仙台・宮城、東北の元気を外に向けて発信しよう」
という大変心強い声を多数頂戴し、当初の予定通り7 月10 日開催に踏み切った次第です。
私たちが本イベントを4 年前から毎年開催しているその趣旨は、今もなお変わりません。
下記の開催趣旨に記す通り、「科学」を切り口に、自己と対象との関係性の
可視化・再構築の場として機能することを「科学で地域づくり」と位置づけ、
その活動の一環として開催するものです。
その一方で、今回の震災は、当たり前にあると信じていた対象を失う形で、
自己と対象との関係性を痛いほど我々に突き付ける結果ともなりました。
我々はこの現状をどのように受け止め、どのようにして未来をつくっていけば良いのか。
先の見えない不安が襲う中、それでもやはり我々一人ひとりが、
「そもそも科学とは何か」を改めて問いかけながら、
その答えを見出そうとする営みにこそ、未来を切り開く力があるものと、
私たちは相変わらず信じています。
私たちにできることは大変僅かな一歩ではありますが、
『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』という場がその一端を少しでも担えることを願って、
これまで同様の下記開催趣旨で本イベントを今年度も開催します。
【名称】学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2011
【日時】2011年7月10日(日)9:00~17:00
【会場】東北大学川内北キャンパス講義棟
【主催】特定非営利活動法人 natural science
【共催】東北大学
※準備期間は当初の予定よりも1ヶ月ほど短くなってしまいましたが、
5月頭には、今年度用のWEBサイトを公開したいと考えております。
詳細につきましては、もうしばらくお待ちください。
※下記に開催趣旨を掲載します。
一昨年度、東北大学大学院理学研究科で博士号を取得され、
現在はカリフォルニア工科大学在籍中の石渡弘治さんから、お見舞いメールをいただきました。
石渡さんには1年前、「物理学専攻賞」を受賞された際にインタビューにご協力いただきました。
石渡さんのご実家は福島県郡山市にあり、今回の震災を大変心配されているそうですが、
そんな中、カリフォルニア工科大学にいる日本人が「小さくても僕らに出来ることをやろう」と
集まって募金活動を行ったそうです。活動の様子はこちらのサイトに掲載されています。
カリフォルニア工科大学にいる日本人の皆さんが応援してくださる、
このような思いが、より多くの人にとっての励みになればと思います。
日本物理学会「大学の物理教育」(2011年3月 第17巻 第1号)に査読論文が掲載されました。
私が理事を務めるNPO法人 natural science が毎年主催している体験型科学イベント
「学都仙台・宮城サイエンス・デイ2010」の取組みについて、まとめたものです。
「科学で地域づくり」への取り組み
「学都『仙台・宮城』サイエンス・デイ」の実践から 大草芳江
この度、東日本大震災でお亡くなりになられた方々に心よりお悔みを申し上げますとともに、
被災された皆様には謹んでお見舞い申し上げます。
皆様の安全と一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
震災から、もう少しで1ヶ月が経とうとしています。
正直に申し上げますと、私自身への直接的な被害は大変軽微なものでしたが、
その一方で、テレビや新聞等の報道で見る沿岸部の甚大な被害や、あるいは、
人的な被害はなくとも大学や企業の皆さんから聞く被害の大きさや今後に対する不安など、
このようなギャップを自分の中でどのように受け止めらたら良いのか、
ずっと捉えきれないまま、約1ヶ月近くが経ちました。
そして、それは自然と、「宮城の新聞」や「学都仙台・宮城サイエンス・デイ」など、
私のこれまでの活動を振返る機会になっていました。
ものが溢れた現代社会に生きる私たちは、身のまわりにあるものがそこにあることを、
つい当たり前だと思ってしまいがちです。しかしそこに至る過程には、当然のことながら、
それをつくっている「人」がいて、思いがあって、試行錯誤のプロセスがあって、
それらの結果の総和で、そもそも、今の社会もできているはずです。
ところが複雑化・細分化した現代社会では、なかなか「人」というもの、
そして「人」で構成する社会というものを実感することが難しくなっており、それが、
様々なレベルの問題の根底に流れる、無関心・無気力につながっていると感じています。
だからこそ私は、それをつくっている「人」それぞれが見ている、
今ここにはないけれども、その「人」にとっては確かに見えている、
未来に対する可能性のようなものを、プロセスとして目に見える形にして残していきたい。
それがきっと、社会というものを自分のものとして実感できる力、
そしてそれぞれ自分自身の力で社会をつくっていける力になるのではないだろうか、
という思いで、これまでこのような活動を行って参りました。
今回の震災で、人に深い悲しみをもたらしたのは「人」の悲しみですが、そんな中にあって、
未来に対する可能性を感じさせたのも「人」であったことは、私にとっての希望でありました。
そして、やはり私がこれからも継続していきたいことは、「人」を通して見える、
未来に対する可能性を形にして、それをより多くの人と共有できる場を、
これからも一歩一歩つくっていくことであると、再認識しております。
これからも、今の自分にできることを、一歩一歩、積重ねていければと存じます。
本日からいつも通り、「人」を通して見える、社会を、科学を、教育を、形にして参ります。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
FIELD AND NETWORK 大草芳江
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