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記者・大草芳江が活動をつづります

2008年2月21日

東北イノベーションキャピタル株式会社を取材しました

カテゴリ:取材日記

本日は、東北に本拠を構える唯一の地域密着型ベンチャーキャピタルとして活動する、
東北イノベーションキャピタル株式会社(以下、TICC)へ取材に行ってきました。

ticc-08020.jpg

今回ご対応頂いた、インベストメント・マネージャーの竹井さんは、
東北大で生命科学博士を取得、東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe)を経て、
医療系の民間企業へ就職後、このTICCへ入社したという経歴の持ち主。

「自分のビジネスセンスを磨くには、この会社は一番勉強になるところ。
それに東北の産業を活性化するという会社のミッションが、
俺のやりたいことと、すごくマッチしているんですよね」と竹井さん。

東北地方には、大学等を中心として様々な技術のシーズ(種)が
埋もれていると言われています。

TICCではその潜在力に加え、資金の配給と様々なサポートを行うことで、
東北発世界に発信するベンチャー企業の発掘・育成を目指しているそうです。

具体的には、「ファンド」という投資事業組合をつくって、地域から資金を募り、
これを原資として有望な技術志向型ベンチャー企業への投資を行います。

そしてTICCは、様々な形で支援することで、投資した企業の企業価値を高めていきます。
その企業が成功すれば、「キャピタルゲイン」といって、リターン(利益)を得ることができます。

竹井さん曰く、
リターンを得られる最高のパターンが、「株式公開(IPO)」と「M&A」なのだとか。

「株式公開」とは、東京証券取引所等の証券市場(株式市場)に株を公開すること(=「上場」)。
このように「上場」すると、一般の人も株を売り買いできるようになり、株の値段が上がるそう。

また、最近よく耳にする「M&A」とは、企業の合併・買収のこと。
「ある会社が、私たちが投資している会社に対して魅力を感じると、
合併や買収をしたいと思うようになります。
合併や買収をするには、その会社の株をある一定比率以上買い取る必要があるので、
私たちの株が買い取られることになります。
すると、私たちがもっていた株が現金化され、リターンを得ることができるのです」。

このようにしてTICCでは、投資先企業の株式公開後に株式を売却することにより
利益を得ることを、ビジネスモデルの主たる目的としているそうです。

「東北を活性化させるためには、元気な企業を如何につくるれるかということが大事。
本社が東北にあるという企業が増えれば、
大学を卒業した人が東北の会社に入れるし、モノや情報も流れてくる。

企業誘致も東北を活性化させるための効果はあるだろうけど、
長期的に見れば、地元の企業を如何につくるかということが大事。

個人的にも、新しいものをつくり出すということはすごく好きだし、
そういう人のことを手伝ったり、応援するということも好きなので
自分にはマッチしている仕事かなぁと思っていますよ」と竹井さん。

ticc-080220-2.jpg

↑ 学生向け就職情報サイト風のポーズまでとっていただきました。

次回は、TICC代表取締役社長の熊谷さんにお話を伺う予定です。

東北の経済について、様々な立場の方からのお話を伺うことで、
私たちがどのような前提で普通の生活を送っているのかということが、
少しずつではありますが、立体的になっていくことを感じます。

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