【東京出張】文部科学省「全国生涯学習ネットワークフォーラム」企画実施委員会の委員になりました
文部科学省から、「全国生涯学習ネットワークフォーラム」企画実施委員会委員
就任の依頼があり、その第1回目の会合のため、文部科学省に行ってきました。
文科省には博物館のような展示が色々あるので、今回も見学したいところでしたが、
(関連:【東京出張】川端大臣をインタビューしました&文部科学省を訪問しました)
新幹線酔い(?)+冷えによる体調不良のため断念。そして、なんとか会合直前に回復。
体調管理+体力増進の重要性(責任)を肌身で感じる、今日この頃です・・・。
さて、「全国生涯学習ネットワークフォーラム」とは、
「生涯教育を通じた新しい社会づくり・地域づくりについて研究協議を行うとともに、
中長期的な取組みのための関係者間ネットワークづくりの推進を目的として、
11月5日(土)、6日(日)に、東京(文部科学省など)で開催するフォーラム」とのこと。
フォーラムは、以下5つのテーマで開催するそうです。
①学びの場を核にした地域の絆づくり
②災害後に求められる防災教育への取組
③高齢者の誰もが生きがいを持ち社会参加活動を行えるような地域づくり
④ICTを活用した21世紀にふさわしい学びと学校の創造
⑤災害ボランティアと若者たち
このうち、私が委員として就任したのはテーマ1「学びの場を核にした地域の絆づくり」で、
「被災地のみならず全国的な課題である人と人との絆の再構築によるコミュニティの再生
や地域課題の解決にむけて、学校や社会教育施設に何が期待されるのか、今回の震災
を契機に今後どのような取組を推進していくべきなのか等について協議し共有する」こと
を目的とする分科会なのだそうです。
会合には、行政、学校、大学、生涯学習関係団体、企業など、11名の委員が出席。
第1回目ということで、趣旨説明や自己紹介などが行われました。
私は、これまで「生涯学習」といった言葉を、特に意識することなく活動してきたので、
会合では「そもそも生涯学習って何だろう?」と考えながら、皆さんの話を伺っていました。
すると、「生涯学習」の定義や目指すものなどについては、その成熟具合、あるいは、
どの立場から位置付けるかによって、深さや大きさが変化しているように思えました。
なお、文科省のHPによれば、「生涯学習とは、学校において行われてる学習のみならず、
地域・社会で行われている学習をも含んだ包括的な概念」とあります。
では、なぜ生涯学習は必要なのだろう?と言えば、これも文科省のHPによると、
「学習需要の拡大に応え、さらに、学歴社会の弊害を是正していくという点から、
人々が、生涯のいつでも、自由に学習機会を選択して学習することができ、
その成果が適切に評価されるような生涯学習社会の構築が必要」だからとのことです。
(そもそも「生涯学習」とは、どのような概念で、どのようにして日本に入ってきたのか、
歴史的背景も知りたいところです)
委員就任に当たっては、この「生涯学習」の概念を理解し、自分との関連を見出すことが、
委員としての責任を果たす上で、当然のことではありますが、まずは最低限必要となります。
そもそも私たちが目指すところは、弊社ホームページにも掲載している通り、
「相互の交換関係の集積である社会において、相互の交換関係が見えない危機こそが、
社会全体のモチベーションを低下させる根本的・潜在的問題であると捉え、
この相互の交換関係を可視化・再構築する場として機能することを通じて、
内発的モチベーションによるDOWN to TOP型の自立成長社会の実現を目指す」ことであり、
これを私たちは「地域づくり」と位置付け、Think Globally,Act Locally!! をモットーに、
日々活動しています。これは、起業当時(2005年)から、変わっていないところです。
それらを少しずつ、『宮城の新聞』や『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』、
『サイエンスデイAWARD』、『科学講座』といった形で具現化しているところですが、
このような機会に、改めて自分たちの活動を捉えなおし、その上で、
「生涯学習」という枠組みの外にいる立場を逆に活かしながら、
委員としての役割をきちんと果たせるよう、努力したいと思います。
<追記>以上の考えを、意見としてまとめたものを、下記にメモがてら掲載します。
「全国生涯学習ネットワークフォーラム」企画実施委員会(分科会1)
第1回会合(2011/08/04)についての意見
先日の会合の自己紹介でも申し上げました通り、これまで私は「生涯学習」という言葉を特に意識することなく活動をしてきました。そのような意味で、「生涯学習」という枠組みの外にいる立場を逆に活かし、「生涯教育を通じて社会的課題を解決する」という本ネットワークフォーラムの目的を少しでも具現化できるよう、委員としての役割を務めたいと存じます。
さて、第1回目の会合では「そもそも生涯学習とは何か」を考えながら、皆さまのお話を伺っておりました。すると、「生涯学習」という枠組みには、「学校において行われている学習のみならず、地域・社会で行われている学習をも含んだ包括的な概念」といった文字通りの定義には収まり切れないような、意義や可能性などがあることを、皆さまのお話から感じ、大変興味深く思いました。
しかしながら、それは逆に言えば、「生涯学習」の枠組みの中にいる人にとっては当たり前のコンセンサスであっても、外にいる人にとっては、文字通りの定義のみしか共有できていない現状の現れであるようにも感じました。
よって、様々な主体が参加し、様々な視点を取り入れる前提をつくる上でも、皆さんの仰るような「生涯学習」の概念を共有できる前提を整えることがまず必要ではないかと考えます。このことは、「社会的課題を解決するための生涯教育」という新しい視点を取り入れた本ネットワークフォーラムの目的や意義を明確にする上でも大切なことだと考えます。
以上
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