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記者・大草芳江が活動をつづります

2009年1月 6日

科学って、そもそもなんだろう?

カテゴリ:弊社取組み

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科学は出来上がった体系であり、美しく完璧である。
だから教科書に掲載された'事実'を、疑う余地などない。
よって、自分の付け入る隙など、あるわけがない。

知らぬ間にそう思い込んでいた自分に、
大学入学後はじめて気付き、大変驚いた記憶があります。

今思えば、いつの間にか「なぜそうなるのか」と疑問に思う前に、
ものごとを「そういうものだから」と鵜呑みにした結果だったのかもしれません。

それほど、教科書に象徴される「勉強」が理想化された別世界のものとなっており、
実際に自分が五感で感じたり、疑問に思ったりする現実の世界とは、
別物となってしまうような乖離現象が、起きていたと今では強く感じています。

その思い込みのまま、実際に科学を学んでみると、目から鱗が落ちました。

たとえば、教科書に堂々と掲載されている'事実'であっても、
「なぜそうなるのか」を掘り下げていけば、まだ明らかでないことは意外とたくさんあること。
(=むしろ、まだわかっていないことの方が、たくさんありそうだという実感)

また科学というと、完璧に体系化された知識や法則、というイメージがありましたが、
意外とひとつの法則が、ものごとのひとつの軸(因果関係)だけを問題としていること、
けれどもその因果関係をひとつ掴むことで、現象を認識することが可能となることを、
実感することができました。

つまり、科学とは、体系化された知識という結果だけではなくて、
そこに至るまでの、ものの見方・考え方、すなわち概念の総和なのだ、ということです。

さらに「なんでだろう?」という個人の問題提起は、想像以上に主観的であり、
得られた結果をどう解釈するかに、個人のものの見方・考え方が強く反映されます。

科学と言うと厳密で客観的というイメージがありますが、
(もちろん体系化の方法に厳密性と客観性は求められますが)

その一方で、そもそものはじまりは、とても個人的で主観的な思い込みからはじまり、
そこにこそ研究の個性があり、結果、研究の多様性が生まれるのだということ、

そして、そのようにしてこそ、様々な分野で、科学は発展していくのだということが、
最も驚いた点でした。そして、そこが一番、面白いところだと思っています。

そこで、以上のようなことを、可視化・具現化できればと思い、
宮城の新聞では、1月に科学特集「科学って、そもそもなんだろう?」を新設します。
(現在、特集新設に向けて、準備中です)

また今年も、昨年のnatural science シンポジウムに引き続き、
更に発展させた形で、「学都 仙台・宮城 Scienceday」を開催致します。

詳しくは、「学都 仙台・宮城 Scienceday」WEBサイトをリニューアルいたしましたので、
そちらをご覧下さい。

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