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記者・大草芳江が活動をつづります

2008年5月11日

natural science 「第11回体験型自然科学の教室」を開催しました

カテゴリ:弊社取組み

NPO法人natural science にて、「自然をはかろう!」をテーマに、
「第11回体験型自然科学の教室」を開催いたしました。

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当日はあいにくの雨でしたが、皆さんレインコート等を着ての参加。

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こちらは、「環境を測るエコツアー」のコーナーです。

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↑ 自分が吐いている息で、どれくらい二酸化炭素があがるの?
  と、実際に計測しています。

今、呼吸をして私たちは生きていること、
今、たっているところが地球だと言うこと。

当たり前のことだと(知識では)言われていますが、
普段それを実感することはなかなか難しい。

そこで実際に、人間の営みと、自然の営みを
二酸化炭素で計測することを通し、

人間が、生物として生きているという生物的な意味でも、
そして、化石燃料などを使う文明社会である言う意味でも、
環境を変える存在であることを、実感してもらうことがねらいです。

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また、参加された皆さんからは、

「二酸化炭素は、春と冬で異なるのか?」
「地球温暖化って、どこまで本当なの?」

などなど、環境問題への関心の高さを
感じる質問が、たくさんありました。

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こちらは、風をいかにうまくとらえることで、
紙ヒコウキをより遠くへ飛ばすことができるかという工作教室です。

工作したヒコウキを、早速、飛ばしてみよう!
でもその前に、

①(可動式の)翼の位置を決めて、どの位置に翼をつけたかを記録しよう

②次に、風速計を見ながら、風が、どちらから、どれくらいの力で吹いているかを記録しよう

③発射台の角度を決めます

ゴムを同じ長さだけひっぱって、いよいよ飛ばすね、見ていてね。

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1回目は適当に飛ばしていた子どもたちも、
2回目からは、

「重心をこうしたほうがいい」
「追い風の方がいいに違いない」
「木の方に飛ばしたほうが飛ぶんだ」
「ぼくのヒコウキは南の方が飛ぶんだ」
「横風の方が良いかも」

と、それぞれ1回目の発射で自分で感じたことから
仮説を立てて、チャレンジしていました。

(想定外の仮説が出てきて、面白いですね。
逆に言えば、きちんと場の前提をこちらでひけなければ、
子どもの発想や感じ方を、大人は認識できないということですね)

その後も、条件を変えて、何度もヒコウキを発射する姿が。
子どもだけでなく、お父さんも、かなり本気で試行錯誤されていました。

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↑ 最も遠くへ飛ばせたのは、実はこちらのお父さんでした。

中には、「どっちが遠くに飛んだか」ともめている親子も。
(小さな子どもは、中心からの距離という概念を知らなかったようで、
「自分の方が飛んでいる」と主張していたようでした)

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今回、無風にも感じるような風すら測れる計測器を、
㈱仙台測器社さんにご提供頂けたのは、大きかったです。

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こちらの計測器では、風速0.1 (m/s)から測定が可能です。
(人間には感じられない風でも、風車がくるくる回っていました)

工作したヒコウキを飛ばす教室はありますが、
主翼の位置と重心の位置、発射角度、風向きに対する発射の方向など、
自然環境に対して、飛ばし方を厳密に測っていく教室は、あまりありません。

普段なら目には見えないけれども、確かにそこにある
自然界の様々なパラメーターが、あると認識できて、
それに対して、自分はどうする、というものができたことが、
今回の工作教室で一番面白かったところだと思います。

目には見えない自然界のパラメーターを、「見える化」する計測器。
これからの教室の、キーワードになりそうです。

刻一刻と変わる自然環境の中で、
工作したヒコウキがどうすればより遠くへ飛ぶのだろうか。

まさに、大きくは人類の挑戦です。

それでいて、自然の一部が人間だ、という、
根本的、生態学的な発想に、つながる気がするのです。

(逆に言えば、今は細分化された世界の中での挑戦だから、
自然と、人間の、ベクトルが、ずれつつある気がします)

その道のプロの方々にも、参加して頂けると楽しそうですね。
研究所や企業の方などなど、我こそはという方に、ぜひ挑戦して頂きたい。

後々は、大人も子どもも一緒になって、
いろいろなバックグラウンドを持っている方々が参加できる
「natural science N1」のような競技大会を、
マリオカートのように、春夏秋冬、様々な自然(=コース)でやれたら面白いですね。

科学者 、プロの方 vs お父さん・お母さん vs 子ども

自然の中でやる意義が、また別の次元で、見えてきた気がします。

詳しい結果や、追実験については、HPで後日ご報告致します。

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教室開催後の反省会では、次回、組み立てるべき構造がより鮮明になってきました。

社会に提供できる価値は、要素ではなく、構造。

要素ひとつひとつは、なかなか社会に認識されませんが、
今回、見えてきた構造を、価値として社会に提供できる日が
近づいてきていることを実感した教室でした。

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