職人にチャレンジ 「まちなかフェスティバル in 南光台」
子どもたちに、地元商店街の職人技に触れてもらおうと、
13日、南光台3丁目公園を会場に、
「まちなかフェスティバル in 南光台」が 開催されました。
弊社インターン生が、企画から運営までを担当しているイベントです。
(各インターン生が自らテーマを設定し、すべての企画・運営を行います)
「まちなかフェスティバル in 南光台」の詳細はこちら
今回は、南光台地区にスポットをあて、
畳屋、コーヒー屋、餅屋の3つの職人技を間近に見て、体験。
約60名の親子が、イベントに参加しました。
こちらは、「泉たたみメンバーズ」の皆さん。
現在は、機械による作業が増えてきているそうですが、
やはり、職人ですね。
近寄ってきたベテランの畳師さんが、若手の畳師さんに、
「この5円玉に、針を通してみろ」。
畳は厚いので、一般の人は、針をまっすぐ刺すことでさえ、難しい。
(実際にスタッフの学生さんが挑戦していましたが、見ているほうがひやひやする程)
お見事!
ちゃんと5円玉の穴に、針が通りました!!
けれどもここは、やはりベテラン畳師さん。
「そんなんでは、まだまだ甘いわい!」と言わんばかりの、
レクチャーは、その後も続いたのでした。
機械化が進んだ現代であっても、やはり職人魂、プライドというものが、出るんですね。
他にも、ミニチュア畳(コースターなど)づくり体験コーナーもありましたが、
体験キットだけではなく、やはりこのような職業に対する
「プライド」に触れられる生の機会があってこそ、
はじめて、対象を再認識できるのでは、と改めて思いました。
こちらは、コーヒー屋さんの職人技を体験できるコーナー。
南光台にお店を構える「コーヒーの店 クロップ」さんのご協力です。
生の豆から、「炒る」→「挽く」→「淹れる」。
3つの工程を、子どもたちも体験。
炒る前の、生のコーヒー豆は、このように真っ白。
遠火で、丁寧に炒っていきます。
機材の影響もあるかと思いますが、
満遍なく綺麗な、あの「コーヒー色」にするのは、難しい!
(ピントを手前に合わせていますが)
奥にあるのが、お手本のコーヒー豆。
その見た目の違いに、驚きです。
お次は、「挽く」工程。
「むずかしいけど、がんばるよ」
挽くのには、けっこうな力がいるのですが、
一生懸命ミルのハンドルをまわす姿が印象的でした。
子どもの頃って、こういう本格的な道具を使えると、
大人にちょっと近づけた気分になって、嬉しいんですよね。
(ちなみに私は、ペンキを塗る「ハケ」が好きでした)
最後に、「淹れる」工程。
ちょっと苦いので、子どもたちは、カフェ・オレで。
私は、クロップさんが事前に炒った豆で淹れたブラック・コーヒーを頂きました。
「インスタントコーヒーは、もう飲めないわね~」と、お母さん方。
生豆から自分で炒ったコーヒーを飲んだ子もいます。
(どんな味だったのかな? おいしかったのかな??)
ちなみに私も、普段、コーヒー豆を挽いて淹れるのですが、
香りが出たり出なかったり、味わいがあったりなかったり。
「最初に蒸らし過ぎるのも、よくないのでしょうか?
抽出は手早く、でも早過ぎずと言いますが、
では一体どれ位のタイミングでやればいいのですか??」
と、クロップさんに悩みをぶつけてみると、
「最初に蒸らす方法は、勧めませんね。
蒸らした後の抽湯のタイミングが遅れると、
開いた粉が急に閉じてしまうため、
エキスが充分に抽出されず、失敗することが多いから」
と、最初に蒸らす方法自体が、
コーヒー豆の品質が不安定な時代に紹介された方法であることなど、
歴史的な背景まで交えながら、丁寧に答えてくださいました。
質問に対する答えのひとつひとつに、
コーヒーに対するこだわりが、にじみ出ていることを感じます。
他にも、
伊藤餅店さんにご協力頂いた、杵(きね)と臼(うす)で餅つき体験。
「何個お餅、食べたの?」 「これで8個目だよ」
子どもたちのついたお餅は、お米の粒々感が残ったお餅になりました。
食の安全が叫ばれている昨今ですが、
このように、口に入るまでのプロセスを目の当たりにし、
また職人さんのまっすぐなこだわりを感じられると、
信頼して、安心な食べ物を口にすることができる気がします。
(食べることができない畳についても、また然りです。
ちなみに当日、商談が成立する場面もあったらしいですよ。)
「例えば南光台には、畳屋さんが多かったりと、
地元のお店には、知らないことがたくさん隠れています。
地域の中で様々な職種・世代間の人々との交流を通して、
子供たち1人1人が職業をより身近なものと感じ、
今後「人生観」を築いていくきっかけになるような場を目指していきます」
と、今回このイベントを企画・運営したインターン生の宮崎君。
地域の商店街を直接見ることで、得られたことは大きいと話していました。
詳しいご報告は、「natural festival のホームページ」をご覧下さい。
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