日本物理学会へ発表に行ってきました
2008年3月22日(土)~26日(水)、近畿大学本部キャンパスにて開催された
日本物理学会 第63回年次大会にて、私共の取組み
(科学教育、若手研究者キャリアパス等について)を発表して参りました。
約2万人という日本最大級の会員数を誇る日本物理学会。
静かな町が、学会へ向かう人たちでいっぱいになりました。
普段はここまで混まないであろう駅が、学会関係者で非常に混みあっています。
駅から近畿大までの道程は、少々遠かったのですが、
お陰でその分、全く迷うことなく会場へ到着することが出来ました。
物理教育、物理学史、環境物理分野を取り扱う領域13。
参加者が年々増えているように感じます。
今年は、昨今の「理科離れ問題」を受けて、
「なぜ物理専攻者が減っているのか?―小中の現場からの報告」と題した
シンポジウムが開催されました。
小中高校の先生から、現場のリアルな声が次々と発表され、
その後、1時間半も予定時間をオーバーする程、議論は白熱。
教育現場の先生側:
「練習試合の引率を断ってまでここに来たのに、
このままでは、意見がまとまらない。
日本物理学会として、例えば研究費を削ってでも、
教育に対して何かしらの行動をするスタンスはあるのか」
日本物理学会の教授側:
「現場を知らないまま自分たちの理論を突き通せば、ミスマッチが起こる。
背後にいる2万人の会員を動かすことが、私の役目。
物理学会は、政府に対する働きかけを行う立場にもあるので、学会から果たす役割は大きい。
そのため、現場の状況が正しく伝わり、正しく反映されることは非常に大きいのではないか」
教育現場の認識と、日本物理学会の認識を、浮き彫りにする議論でした。
このような発表の場、議論の場へ積極的に参加することによって、
今後も、地域での活動に対する認識と行動を広げていきたいと思います。
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