(3145)
2017年 06月 28日 (水)
女子理系学生のホンネ座談会

女子理系学生のホンネ(4/9)

楽しさからつらさまで、包み隠さずリアルな女子理系学生の「今」を語る座談会。



研究と社会の橋渡しとなるような存在になりたい

丸山:
私も、研究がすごく好きっていうより、橋渡しとなるような存在になりたい。M1(大学院修士過程一年:進学組は研究をしているが、就職組はこの時期に就職活動を行う)のとき、マスコミとかで、いわゆる科学コミュニケーションみたいなことをやれないかなぁって思ってた。自分の世界に閉じこもって、研究者が自己満足みたいにやるのが嫌で。知識は後々利用されるかもしれないけど、外に伝えられないと、研究者が社会から孤立して、こっそり見つけられるようじゃ、結局行き詰っちゃう。私はみんなで共有したいし、社会の理解があれば、研究もやりやすい。
原:
やっぱり、社会貢献だよね。

― 昨今、企業に限らず、大学や科学者に対しても、社会的責任(SR:Social Responsibility)
が求められていますが、その必要性を皆さんは肌身で感じているのですね。

丸山:
しゃべる対象が変わったとき、ひとつの研究に対する純粋な興味だけじゃ、戦えないってことがわかってきました。社会に対してプラスになる面もアピールできないと、協力者もチャンスも減ってしまう。ひとつのものごとをいろんな方面から見て、調理方法を変えないと、純粋に自分が好きなことはできないんです。例えばトマトなら、相手に合わせて、和風にしようかしら、イタリアンにしようかしらっていう風に。

― 自分の純粋な興味に主軸を置きつつも、しかしそれだけでは社会から孤立してしまい、結局自分の好きなことがやれなくなる前提を自分自身でつくってしまう、ということなのですね。

丸山:
自分の純粋な興味も、社会に対してプラスになる面もアピールしないと、好きなことはやれないんだよね。でも、純粋な面白さもアピールしていきたい。だから私、就職も考えたけど、ドクター(大学院博士課程:修士2年終了後、博士課程は3年ある)に残った理由があって。最先端で、それはどんなに細い先っぽでもいいから、最先端で新しいことを発見しながら、発信したい、って思ったんです。先っぽにいたいの。
倉澤:
理学っぽい部分があるよね。研究室に閉じこもっているスタイルでいると、やっぱり社会との接点がないから。いい面で言うと、純粋で科学を追求しているんだけど、その反面、共同で何か一緒にしようとしても、人とつながれなくなっちゃう面がある。理学そのものの力を引き出す、新しいそういう力を引き出すことをしつつ、どこかで私はそれを活かすことができないかなと思っていて。学部時代から植物の力を活かす事を考えてきたけど、それが社会との接点を考えることに、結局はつながっているかな。例えば、細胞壁を通して植物の形を考えることで、最近バイオエタノールが話題になっているけど、バイオエタノールの原料となる木材が、いかに成長が早い木になるかを考えれば、資源の有効活用につながる。たとえ理学に向かっていても、社会のニーズや他とのつながりも、常に考えてるなぁ。


▲このページのトップHOME


コラボレーション

ハワイ惑星専用望遠鏡を核とした惑星プラズマ・大気変動研究の国際連携強化)×宮城の新聞
東北大学工学系女性研究者育成支援推進室(ALicE)×宮城の新聞
宮城の新聞×東北大学理学部物理系同窓会泉萩会
KDDI復興支援室×宮城の新聞インタビュー
宮城の新聞×東北大学大学院 理学研究科 地学専攻 塚本研究室
宮城の新聞×生態適応グローバルCOE

おすすめ記事

【特集】宮城の研究施設

一般公開特集

【特集】仙台市総合計画審議会
参加レポート

仙台の10年をつくる

カテゴリ の記事一覧

【科学】科学って、そもそもなんだろう?





【科学】科学って、そもそもなんだろう? の記事一覧

同じ取材先の記事

◆ 東北大学





取材先: 東北大学 の記事一覧


▲このページのトップHOME

教育って、そもそもなんだろう?
最新5件



カテゴリ


取材先一覧

■ 幼・小・中学校

■ 高校

■ 大学

■ 国・独立行政法人

■ 自治体

■ 一般企業・団体


宮城の新聞
仙台一高
宮城の塾
全県一学区制導入宮城県内公立高校合同説明会をレポ
宮城の人々