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記者・大草芳江が活動をつづります

2008年4月17日

「生産者の顔」に弱い

カテゴリ:閑話

藤崎の和洋酒コーナーで、ワインの試飲販売会がありました。

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日本酒の蔵元さんが、試飲販売会をしていることは多いのですが、
本日はなにやら、様子が少し違います。

どうやら、はるばるスペインから、生産者が来日しているようです。
確かに、昔習った記憶のあるスペイン語が、所々聞こえてきます。

080416-w1.jpg

声の主は、「セリェール・ピニョル」社4代目当主、
フアンホ・ガルセラ・ピニョルさんという方でした。

この方がどういう方なのか、正直、全く以ってわからないのですが、

試飲した3種類のワインのうち、
「ヌエストラ・セニョーラ・ポルタル 2005」を気に入り、購入。

かろうじて覚えていたスペイン語、「Me llamo Yoshie」。
サインをしてもらいました。

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(その後は、英語で対応して頂きました)

と言っても、おそらく普段なら
買うか買わないか、もっと迷うはずなのですが、

生産者と直に触れ合い、その印象が良かったりすると
ついつい、その後は何度もリピートしてしまう感覚、不思議なものです。

(宮城の蔵元さんに対する感覚も、こんな感じですね)

さらに今回は、お相手がスペインの方。

相手が日本人の方なら、もっと判断する基準があったかとは思いますが、

陽気で楽しそうなフアンホさんを見ていると、
「なんだかそれだけでもいいかな」という気分になってしまう、
典型的な日本人の私なのでした。

その後、ワインをゆっくりと味見してみましたが、
口に含んだ瞬間と、少し空気を含ませた段階で、
驚くほど、味わいの変化があり、

これまで飲んだ赤ワイン・ランキング(※)にも、
上位入賞まちがいなし、の美味しさでした。

(※投資金額に対する主観的な満足度で評価)

ここにどれだけ、「生産者の顔」に触れたことが
効いているかは、定量的にはわかりませんが、

ないことはない、ということは確かだと思います。

ただ欲を言えば、試飲会場に、スペインの風景やワイナリーの写真など、
(フアンホさんがワインの出来を確かめているような写真があれば、なお良し)

「この方が本当に、このワインをつくっているんだ」という臨場感の演出があると、
より主観的な満足度が向上し、さらに納得して購入できたのではないかなぁと思います。

後で調べてみると、こちらの生産者は、2003年ヴィンテージにおいて
R.パーカーに「驚くほどの価値」「ケース買いしておくべき」と絶賛された、
コストパフォーマンス抜群の生産者だそう。

R.パーカーさんがどれだけすごいのかも、結局はよくわからないのですが、
これからも、自分の五感でいろいろな味わいを試していきたいと思う今日この頃です。

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