学習指導要領について調べたことメモ
記事制作にあたっては、
社会背景などを調べることが多いです。
たとえ同じ言葉を使っていたとしても、
他者と同じ認識でその言葉を使っているとは
限らないからです。
そのひとつの手段として、ウェブ検索もよく活用します。
ただ何をどう調べたのか、いつもそのまま忘れてしまうので、
ブログにメモがてら、これから掲載していこうと思います。
本日のテーマは、「学習指導要領」。
そもそも「学習指導要領」って何?
最近、「生きる力」とはよく聞くけれども、
どのような意味でその言葉は使われているのだろう?
学校の先生にとっては当たり前の
「学習指導要領」を、調べてみました。
●そもそも「学習指導要領」とは?
全国のどの地域で教育を受けても、
一定の水準の教育を受けられるようにするため、
文部科学省で定めている、
各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準。
●「学習指導要領の改訂」とよく聞くけど、その変遷は?
「学習指導要領」は、戦後すぐに試案として作られたが、
現在のような大臣告示の形で定められたのは昭和33年のこと。
それ以来、ほぼ10年毎に改訂されてきた。
○ 昭和33~35年改訂
教育課程の基準としての性格の明確化
(道徳の時間の新設、系統的な学習を重視、
基礎学力の充実、科学技術教育の向上等)
○ 昭和43~45年改訂
教育内容の一層の向上(「教育内容の現代化」)
(時代の進展に対応した教育内容の導入)
○ 昭和52~53年改訂
ゆとりのある充実した学校生活の実現
=学習負担の適正化
(各教科等の目標・内容を中核的事項にしぼる)
○ 平成元年改訂
社会の変化に自ら対応できる心豊かな人間の育成
(生活科の新設、道徳教育の充実等)
○ 平成10~11年改訂
基礎・基本を確実に身に付けさせ、
自ら学び自ら考える力などの「生きる力」の育成
(教育内容の厳選、「総合的な学習の時間」の新設等)
●現在の学習指導要領はどんな内容?
子どもたちに基礎的・基本的な内容を確実に身に付けさせ、
自ら学び自ら考える力などの「確かな学力」、
「豊かな人間性」、「健康や体力」などの
「生きる力」を育むことをねらいとし、
具体的に行われた見直しは、
1. 教育内容を厳選し、習熟度別指導など一人一人の子どもに応じた
「わかる授業」を行うことにより、基礎・基本を確実に習得させる
2. 総合的な学習の時間」などを通じた体験的・問題解決的な学習を行う
3. 中・高等学校では、選択学習の幅を一層拡大し、
生徒の興味・関心等に応じて、発展的な学習などを行う
●「生きる力」とは?
子どもたち一人一人が自ら個性を発揮し、
困難な場面に立ち向かい、未来を切り拓いていく力
↑
そのために必要なのが、
・自ら学び自ら考える力などの「確かな学力」、
・他人を思いやる心や感動する心などの「豊かな人間性」、
・たくましく生きるための「健康や体力」
などの「生きる力」
↑
学校では、社会に出た後も生涯学び続けることができる
基礎的な資質や能力を育むことを重視
●「確かな学力」とは?
・基礎的・基本的な「知識や技能」
・「学ぶ意欲」や「思考力・判断力・表現力など」を含めた幅広い学力
【今の日本の子どもたちの課題】
・(産業界からの指摘) 論理的思考力や問題発見力、行動力・実行力
・(国際的な学力調査からの指摘) 学ぶ意欲や判断力、表現力
・日本の教育問題について (Wikipedia)
●出典
文部科学省 よくある質問と回答
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