(3394)
2017年 09月 24日 (日)



現場レポート
「当たり前のことを、当たり前に」徹底する一貫した教育姿勢

「帰りの会」で急遽行われたクラス会議。喧嘩をしたクラスメイトに対し、手を挙げて自分の意見を言う児童ら

 同校の小学校にお邪魔すると、そこには、元気いっぱいの小さな紳士・淑女たちの姿があった。手を挙げてから発言をする、人の話は最後まで聞く、ノートは丁寧に書く、体育着はたたむ、制服はハンガーにかける。「ちょっとノートを貸してくれない?」先生の呼びかけにも、さっとノートを差し出してくれる。

 「当たり前のことを、当たり前にやっています」と力強く話すのは、同校小学校・教務主任の土井智子さん。昔ながらの教育方針を徹底して貫いている。

 昭和50年代からドリル教材が普及し、最近は黒板を写せない子どもも増えていると言う。同校では昔から「当たり前の」ノートづくりを徹底。ノートには答えだけでなく数式から書く、下敷きは必ず敷く、数式のイコールや小数点は整列して揃える、原稿用紙の行の始めに句点(マル。)や読点(テン、)を書かない、ひっ算は「余り」まで書く―。基礎・基本を徹底する。

 「ピアノのレッスンでも、右手、左手を練習してから、両手を練習します。階段状の積み重ねをしっかりとすることが大切なのです。これが、一斉教育によってできること」と土井さんは話す。

 家庭学習の習慣を確立するため、たとえ少量でも宿題をほぼ毎日与えている。「1日1本ずつ牛乳を飲むのと、最後の日に30本まとめて飲むのでは、意味が違うでしょう。小さなことを続けることで力がついていくのです」。その小さな積み重ねが子ども達の粘り強さや忍耐力を育む。

びっしりと漢字練習を行った児童のノートに、教師から驚くほど細やかなチェックがされている


聖ドミニコ小学校・教務主任の土井智子さん

 「長さに気をくばりましょう」「下じきをしきましょう」「このページはすこし手をぬいたようですね」。驚くほど教師の指摘は細かい。教師は毎日宿題を確認し、漢字ひとつの間違いでも指摘する。子どもが手を抜いたら、抜いたと指摘する。「普通のことを普通に要求しています。子どもがやるまでこちらはやめません。毎日勝負です」と土井さんは熱く語る。

 カトリックの精神が、教育に与える影響についてはどう考えるか。「自分を超えた絶対的な存在を認めることで、正しい判断基準を考えさせる点にあるのではないでしょうか」。昨今、他人を省みない子どもが増えてきたと言われる。「自分の判断基準だけで、都合がいいからやるわけです」と土井さんは指摘する。

 「自分を超えた絶対的な存在、それは神様でも、仏様でも、お天道様でもいい。そこから見て、正しいか正しくないか。自分の中だけで判断基準を持たないことが大切です」と語る土井さん。

 子ども達の成長段階において、カトリックの精神がもたらす教育的意義は、想像以上に幅広い。


取材を終えて
1951年から伝わる「教師の手びき」に表れる、ドミニコの強さとは

 メール・マリア・コンソラータ佐藤廣子教頭が「わたしたちが姉妹から受け継いだものです」と取り出したのは、手書きのノート。1951年から伝わる「教師の手びき」だ。

 「わたし達の根底に流れるものは、この手びきに書かれているものです」と話すメール。「教師のてびき」を見て、ドミニコの強さは何かが、よくわかった。

 本物の価値、永遠に変わらぬ価値とは何なのか。それを教師自身も問い続け、信じたものを一貫した姿勢で子どもに示し続けること。逆に言えば、一貫した姿勢を示し続けることができるだけの価値を、教師自身が見出していること。それこそ、教育の本質なのではないだろうか。

 教育とは「言葉」によって教えるものではなく、教師の「姿勢」によって育てるもの。「大人は信じたものの"しかけ"をすべき」と語ったのは同校の佐野校長である。ドミニコの強さとは、教師が信じたものを貫く、その一貫した姿勢にあるのかもしれない。


聖ドミニコ学院中学校・入試情報

再開年月日2009年4月1日
所在地仙台市青葉区角五郎2-2-14
募集人員30名(女子のみ)
入試日2009年1月7日(水)
入試制度【特待生】
国語・算数の2教科の筆記試験および保護者同伴の面接試験を実施
【推 薦】
保護者同伴の面接試験を実施 (筆記試験は課さない)
【一般生】
国語・算数の2教科の筆記試験および保護者同伴の面接試験を実施

詳しくは、聖ドミニコ学院ホームページをご覧下さい。


聖ドミニコ学院中学校・入試説明会、相談会の日程

日程 場所 備考 校舎見学
10月18日(土)10:00~12:00聖ドミニコ学院相談会
10月25日(土)10:00~13:00聖ドミニコ学院相談会
11月 3日(月)10:00~13:00聖ドミニコ学院相談会
11月 8日(土)10:00~13:00聖ドミニコ学院相談会
11月15日(土)10:00~13:00聖ドミニコ学院相談会
11月29日(土)10:00~13:00聖ドミニコ学院相談会
12月 6日(土)10:00~13:00聖ドミニコ学院相談会

※ 詳しくは、聖ドミニコ学院まで直接お問い合わせ下さい。
TEL 022-222-6337






取材先: 聖ドミニコ学院      (タグ: , ,

▲このページのトップHOME


コラボレーション

ハワイ惑星専用望遠鏡を核とした惑星プラズマ・大気変動研究の国際連携強化)×宮城の新聞
東北大学工学系女性研究者育成支援推進室(ALicE)×宮城の新聞
宮城の新聞×東北大学理学部物理系同窓会泉萩会
KDDI復興支援室×宮城の新聞インタビュー
宮城の新聞×東北大学大学院 理学研究科 地学専攻 塚本研究室
宮城の新聞×生態適応グローバルCOE

おすすめ記事

【特集】宮城の研究施設

一般公開特集

【特集】仙台市総合計画審議会
参加レポート

仙台の10年をつくる

【教育】教育って、そもそもなんだろう?





カテゴリ の記事一覧

同じ取材先の記事

◆ 聖ドミニコ学院





取材先: 聖ドミニコ学院 の記事一覧


▲このページのトップHOME

教育って、そもそもなんだろう?
最新5件



カテゴリ


取材先一覧

■ 幼・小・中学校

■ 高校

■ 大学

■ 国・独立行政法人

■ 自治体

■ 一般企業・団体


宮城の新聞
仙台一高
宮城の塾
全県一学区制導入宮城県内公立高校合同説明会をレポ
宮城の人々