(13493)
2017年 05月 26日 (金)
連載エッセイ 風に立つ

(10)人を愛する心

 大村智教授がノーベル医学生理学賞を受賞した。大村が発見した抗生物質「エバーメクチン」で、毎年3億人もの熱帯地域の人々が感染症の脅威から守られている。八十歳の大村の生き方の源流は何なのか。彼は言う。人の役に立ちたい、病気に効く薬を発見し、人々を笑顔にしたい、と。大村は病気にかかった人々の苦痛を我が事として受け止め、誰も考えもしない方法で薬を発見した。彼の心には人を愛する思いが溢れている。
 先日私はけがをした。目の周りが内出血し、黒い不気味な顏になった。散歩の途中で小5くらいの女の子とすれ違った。その子が私の顏を見て立ち止まり「お大事に」と言った。うれしかった。彼女は私のけがに胸を痛めた。きっと他者を愛して人生を送る人になるに違いない。

南部 健一  (東北大学名誉教授、2008年紫綬褒章受章)
ひのき進学教室特別講師
南部 健一 (東北大学名誉教授、2008年紫綬褒章受章)
なんぶ・けんいち
1943年金沢市生まれ。工学博士、東北大学名誉教授。百年余学界の難問と言われたボルツマン方程式の解法を1980年、世界で初めて発見。流体工学研究に関する功績が認められ、2008年紫綬褒章受章。

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