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2017年 11月 21日 (火)
連載エッセイ 風に立つ

(8)仮説と真理

 研究者は仮説を立て、その正しさを証明して仮説が真理であると主張する。証明に疑問点が一切なければ、その仮説は真理となる。ニュートンの運動方程式も量子論の波動方程式も、数学の定理のように証明できる性質のものではない。ともに仮説である。しかし前者は惑星や振り子、ビー玉まで、身の周りのすべての物体の運動を正確に予測し、後者は電子や原子などの状態を正確に予測する。そこで科学者達はこの2つの方程式を真理と見なした。
 STAP細胞は存在したというのが、私の勘である。しかしその存在証明は余りにもずさんだった。これでは真理として受け入れられない。論文には研究者の人格が反映される。正直に生きるという人生観を持たない者には、論文を書く資格はない

南部 健一  (東北大学名誉教授、2008年紫綬褒章受章)
ひのき進学教室特別講師
南部 健一 (東北大学名誉教授、2008年紫綬褒章受章)
なんぶ・けんいち
1943年金沢市生まれ。工学博士、東北大学名誉教授。百年余学界の難問と言われたボルツマン方程式の解法を1980年、世界で初めて発見。流体工学研究に関する功績が認められ、2008年紫綬褒章受章。

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