(13288)
2017年 09月 24日 (日)
連載エッセイ 風に立つ

(9)解けない謎は胸の蔵に

 子供の時から謎をため込んで来た。並べて見る。なぜ自分は村祭りに出られないのか?なぜ川に突き刺した竹竿は首を振るのか?なぜ羽黒トンボだけが羽をたたんで休むのか?猫は目が回っても立てるのか?蛇は感電したらどうなるのか?なぜなまずの腹は白くやわらかいのか?
 村祭りの花は、獅子に立ち向かう武者姿の少年だった。しかし私の出番は全くなかった。父に訊くと「うちは小作(田畑を持たない貧農)だからだ」と言った。哀しかった。なぜ親の貧富で子供を差別するのか。竹竿の問題は大学で、カルマン渦が原因と知った。猫は抱いて実験した。ある回転数を超えると、猫はぶざまに落ちた。蛇も実験した。カエルと正反対、折りたたまれた。羽黒トンボとなまずの問題は今もお蔵入りのまま。

南部 健一  (東北大学名誉教授、2008年紫綬褒章受章)
ひのき進学教室特別講師
南部 健一 (東北大学名誉教授、2008年紫綬褒章受章)
なんぶ・けんいち
1943年金沢市生まれ。工学博士、東北大学名誉教授。百年余学界の難問と言われたボルツマン方程式の解法を1980年、世界で初めて発見。流体工学研究に関する功績が認められ、2008年紫綬褒章受章。

バックナンバー

取材先: ひのき進学教室     

▲このページのトップHOME


コラボレーション

ハワイ惑星専用望遠鏡を核とした惑星プラズマ・大気変動研究の国際連携強化)×宮城の新聞
東北大学工学系女性研究者育成支援推進室(ALicE)×宮城の新聞
宮城の新聞×東北大学理学部物理系同窓会泉萩会
KDDI復興支援室×宮城の新聞インタビュー
宮城の新聞×東北大学大学院 理学研究科 地学専攻 塚本研究室
宮城の新聞×生態適応グローバルCOE

おすすめ記事

【特集】宮城の研究施設

一般公開特集

【特集】仙台市総合計画審議会
参加レポート

仙台の10年をつくる

【科学】科学って、そもそもなんだろう?





【科学】カテゴリ の記事一覧

同じ取材先の記事

取材先: ひのき進学教室 の記事一覧


▲このページのトップHOME

科学って、そもそもなんだろう?
最新5件



カテゴリ


取材先一覧

■ 幼・小・中学校

■ 高校

■ 大学

■ 国・独立行政法人

■ 自治体

■ 一般企業・団体


宮城の新聞
仙台一高
宮城の塾
全県一学区制導入宮城県内公立高校合同説明会をレポ
宮城の人々