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2017年 08月 19日 (土)

博物館で科学の魅力伝える 東北大サイエンス・エンジェル
サイエンス・エンジェルの体験科学ひろば@仙台市博物館

2008年1月23日公開

東北大は11月、理系の女子大学院生が子供達に科学の面白さを伝える体験型イベント「サイエンス・エンジェルの体験科学広場」を仙台市博物館(青葉区)で開催した。台所洗剤と塩を使ってバナナからDNAを取り出す実験や、ルービックキューブの解き方と数学の関係を考えるコーナー、博物館を囲む自然を観察して歩くツアーなど、6つの企画が用意された。2日間でのべ900名が訪れ、会場は多くの親子連れらでにぎわった。


◇23名のサイエンス・エンジェルによる手作りの企画

アイディアが散りばめられた、あるS・Aの手帳。

身近な材料で、解説パネルを手作りするS・A。

今回用意されたコーナーは、「サイエンス・エンジェル」(以下S・A)」に任命された女子大学院生らが、半年前から手作りで企画・準備してきたもの。生命科学・薬学・農学・医学・理学・情報科学・工学・環境科学など、それぞれの専門分野を生かし、忙しい研究生活の合間を縫いながら、準備を重ねてきた。

ひとつの細胞が"自分"になるまでのしくみを解説するコーナーを担当した、生命科学・薬学・農学のS・Aらは、「"DNAや遺伝子ってよく耳にするけど一体何?"という疑問に答える展示・実験をしたい」と、アイディアを出し合い、準備を進めてきた。おもちゃのカプセルを細胞の核に見立てたり、りぼんを遺伝子に見立てるなど創意工夫をし、カラフルな色紙でコーティングして、まるでパズルや玩具のような解説ツールができあがった。


◇「なぜ?」「どうして?」を持ち帰ってもらう

チューブの中に現れた白いもやもや=DNAを観察する子どもたち。

つぶしたバナナに食塩水を加え、濾したものに台所洗剤を加える。そこにエタノールを加えると、チューブの中に、白いもやもやが現れてくる。この白いもやもやがDNAだ。子供たちは「なんで?」「どうして?」と不思議そうにチューブをのぞく。子供たちの反応を見て、この実験を担当したS・Aの倉澤香澄さん(27)は、嬉しそうにこう話した。「社会でどう役に立つかという以前に、"なぜ?"と不思議に思う気持ちが大切だと思う。子どもたちには純粋に"なぜ?どうして?"と感じて欲しかった」。

東北大学副学長で女性研究者育成支援推進室室長の野家啓一さん(58)は、「昨今子供たちの理科離れが叫ばれているが、子どもたちを見ていると、自然界への不思議を知りたいという欲望はやはりある。自然界の不思議を解明することは、素晴らしいこと。ぜひ皆さんも食わず嫌いをせずに、科学に触れて欲しい」と話している。

「サイエンス・エンジェル(以下S・A)」事業は、同大が文科省の支援を受け、女性研究者の支援と育成を目的に06年度からはじめた森の都女性科学者ハードリング支援事業の一環。現在、女子大学院生の志願者51名がS・Aとして活動しており、出身高校への出前授業や科学イベント等で科学の魅力を伝える他、オープンキャンパスで女子高校生らの話し相手になり、女子の理系進学を後押しする。

【大草芳江】

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