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2017年 05月 26日 (金)

変化の激しい社会を「生きる力」育成プログラム作成へ/仙台市教委

2010年08月23日公開

仙台版「たくましく生きる力」育成プログラム検討会議のようす=仙台市役所(仙台市青葉区)

 変化の激しい社会をたくましく生き抜く力を、子どもたちに授業で身に付けてもらおうと、仙台市教育委員会は「たくましく生きる力育成プログラム」の開発を昨年度から進めている。2011年度にモデル校で試行し、12年度に市立小中学校で導入する方針。

 昨年12月、企業経営者や学識経験者など14人による検討委員会を設置。会合では、子どもたちの社会体験が減少する中、学力の土台となる人間関係や心の課題などが指摘された。

 委員らは、「視点を変えて見る」「自己理解・他者理解」「好奇心」など、たくましく生きる力の素地となる知恵や態度を列挙。授業案は、ロールプレイング(役割演技)方式によって立場の違いを理解したり、心理学的なアプローチによって自己理解を図るなどの内容が検討されている。

◆プログラムの意義と必要性、学校現場での「実感」が前提

 17日に行われた会合では、授業で大切にしたいこととして、「解が一つではない問題を提示すること」「一人ひとりが自分の考えを示すこと」などの事務局案が出された。最近の子どもたちは「一つの正解のみを求める」「他人と違う答えを恐れる」といった傾向が強いためだという。

 委員からは「正解が一つではない授業で、"わかった"という実感をどのように持たせるのか」「一過性で終わらせないためにも、授業だけでなく生活の中で定着させる視点が必要」「教科とのつながりを示した方が良いのでは」といった意見が出された。

 会合を傍聴していた教員からは「このプログラムがなぜ必要なのか、現場の教師も納得できることが必要だ。現場の先生も子どもも、自分にとって必要と思えばモチベーションが違うだろう」といった声があった。

 検討委員会は今月から、教員ら約10人でつくる作業部会で、授業プログラム案の作成をスタートさせる。子どもに身に付けさせたい知恵や態度を単元に分け、発達段階に応じてステップ分けし、学校側が実態に合わせて選択できるようメニュー化する方針。実施時間などは検討中。来年度からモデル校で試行し、2012年度からの本格導入を目指す。

『宮城の新聞』の大草芳江は、仙台版「たくましく生きる力」育成プログラム検討会議のコアメンバーとして会議に参加しています。『宮城の新聞』では「教育って、そもそもなんだろう?」をテーマに、教育のこれまでとこれからを探るべく、この会議の議論のプロセスを中高生へ広く伝えます。
【関連記事】社会を生き抜く「応用力」育成へ検討会議設置/仙台市教委
取材先: 仙台市教育委員会      (タグ:

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